ノーツ

ノーツがバージョン14になっていた

IBMからHCLへNotes/Dominoが売却されたのがバージョン8の時。今週、Notes/Dominoバージョン14が発表され、あー、継続してノーツに投資し続けてくれる会社があるのだな、と感慨もひとしおでした。 ぼくが純ジャパ企業から外資系企業へ勤務先の舵を切るきっか…

ファイルをめぐる冒険

一瞬、「IBMがMicrosoftではなくLotusを買収した理由」に見間違え「なぁにをいまさら。。。」と思ったブログエントリー『What is the reason to choose IBM Lotus over Microsoft』ですが、興味深かったので引用。 話は、コラボレーションとかコミュニケーシ…

知はノートと相性がいい 〜 Evernoteとノーツの話

いよいよ日本語版の提供が始まった『Evernote』が急加速の盛り上がりを見せているようです。(関連記事) "クラウド型データ連携サービス" などと呼ばれてはいますが、Evernoteは「いつでも、どこからでも、あらゆる情報を放り込んでおける便利なノート」と思…

ノーツの効能(13) - デジタルネイティブ世代の情報共有は何か違うのか

「情報共有です」などと言いながらメガバイト級のファイルが添付されたメールを大勢に送りつけることを何の悪気もなくやってしまうのは、ロータス ノーツを使ったことがないひとに多い。「経費削減のアイデアは?」という社長室からの呼びかけを聞いたとき、…

Gears に期待はしてるけど

一年半ほど前、登場したての (Google) Gears を見たときの印象を記しておきました。ここに来て、誰もが使っている (は、言い過ぎ?) Gmail、そして Google Calendar などが Gears に対応しオフラインモードを選べるようになったため、一般人の感覚としてはよ…

アドレス帳は組織構造から見たいのです

某社が Google Apps Premium Edition を導入するさい、シングルサインオンやセキュリティ強化などの環境構築に加えて Gmail のアドレス帳に手を入れた、という記事。 記事によれば、組織構造から送信先を指定することができるようにした、とあります。これを…

LotusLive がもたらす調和な世界

毎年この時期にオーランドのディズニー・ワールドで開催されている恒例イベント「Lotusphere」、今年もたくさんの発表がありました。IBM=SAP共同開発の「Alloy*1 (コードネーム: Atlantic)」 (ノーツと SAP システムとを透過的に結び付けるソフトウェア) も…

ロータスOB/OG会 2008

昨晩は毎年恒例(?)のロータスOB/OG会が渋谷で開かれておりまして、ほとんどの方が一年ぶりの再開でございました。学生時代の同窓会と違って、みなさんお変わりなくという方々ばかりでしたが、ロータスっていうすばらしい会社でともに汗水流した仲間であり、…

いつでも、どこでも、メモは手元に

仕事で使うブラックベリーははっきり言って素晴らしいという話を以前しましたが、最近また新たな発見があり、私の中でこのデバイスの株がさらに上昇。 その発見とは、Outlook の「メモ (notes)」との(サーバー側での自動)同期機能。「え、知らなかったの?」…

It is customizable. "Atlantic"

既報の SAP & Lotus 共同開発の "Atlantic" ですが、ひとつのキモは「カスタマイズできること」。 ノーツのフォーム開発の柔軟性と生産性、そしてカンタン性は、かなり過激です。SAP のフロントエンドをノーツで描けてしまうということを想像するだけで思わ…

SAP と Lotus のコラボレーションが本格化

SAP と Lotus software の共同開発のニュースが、Lotusphere 開催中のオーランドから飛び込んできました。IBM の持つコラボレーション環境、つまり Lotus のソフトウェアと SAP の業務アプリケーションをシームレスにつないでしまう仕掛けを共同で開発するぞ…

ノーツの効能(12) - プロジェクトルームであり駆け込み寺であり

私が現在勤めている会社では、航空機利用の際はエコノミークラスの利用が社内規定上の基本ですが、年間の長距離出張が定められた回数を超えるとビジネスクラスを利用することが認められています。今回、まさに私はこのベネフィットを使って久しぶりのビジネ…

「ロータス ノーツ ドミノ サーバー構築ガイド」の裏話

昨晩は、ロータス時代に出版関係で大変お世話になったゼータ (http://www.zeata.co.jp/) の河合さんと丸の内で3年ぶりの再開。私は "ものもらい" のせいで禁酒状態でしたが、大変楽しい時間を過ごさせていただきました。 河合さんが当時勤務されていたリック…

ノーツの効能(11) - 文書リンクがほしい

つくづく、ロータス ノーツの「文書リンク」はすばらしいと思う。文書 (Web の世界では個々の Web ページそのもの。ブログで言えばパーマリンクで表現される情報単位 (エントリー) ) の場所を指し示すリンク情報というだけなのですが、これがあるとないとで…

ノーツの効能(10) - メール取り消し機能は必要か

Lotus Notes 8 から搭載予定の "Recall mail" (メールの取り消し機能) をデフォルトでオンにするかオフにすべきかについて、Ed Brill のブログで議論がありました。 そもそもこのメール取り消し機能、私がロータスでノーツのマーケティングを担当していた頃…

ノーツの効能(9) - センスを磨き、素材を生かす

かつてロータス ノーツが Web との融合を試みていた90年代後半、ロータスは一連の「Domino.xxx」("xxx" は特定の名前) シリーズを世に送り出し、試行錯誤を繰り返していました。この Domino.ナントカっていうのは、ドミノ サーバー ( = ノーツ ⇔ Web コンテ…

ノーツの効能(8) - Google Gears とレプリケーション

少し前の話になりますが、オフラインでも Web 上のアプリケーションを利用可能にする技術「Google Gears」を Google が発表しました。(関連記事/ITメディア)通常のブラウザでも HTML や画像などの静的コンテンツをローカルに保存してオフラインで閲覧するこ…

ノーツの効能(7) - なぜネットにグループウェアがないのか

『なぜネットにグループウェアがないのか』というタイトルが目にとまり、一筆。 当該エントリーでは、ブログやSNSなどのネット発ツールが企業内へ導入される一方、逆な動き、つまり企業内システムとして生まれたグループウェアがネットへ入っていくことはな…

ノーツの効能(6) - ユビキタスなメモ帳

最近「Femo」というメモ帳ソフトウェアを使っています。用途は主にブログのネタ帳兼下書きパッド。ソフトウェアと言ってもパソコンにインストールして使うタイプではなく、ネット上で動作する「サービス」を Web ブラウザを通して利用するものです。カレンダ…

ロータスへの投資はしっかり続いている

ちょっと目を離していた隙に、ロータスからいろいろ面白そうなものが発表されていたのですね。ちょうど私が香港出張で浮かれていた時期、Lotusphereにあわせて「Lotus Connections」、「Lotus Quickr」、さらには Notes/Domino 8 や Sametime の最新情報など…

終わることのないマイクロソフトのノーツ向け移行ツール作戦

Lotus Notes/Dominoの環境をマイクロソフトのなんちゃってコラボレーション環境へむりやり移行するツールやサービスは、彼らがそれを意識したときから存在していますが、またまた関連するツールとテンプレートが同社よりリリースされたようです。(Microsoft …

OS/2サヨウナラ。ノーツの記憶に寄せて。

愛読している栗原潔さんのブログで知りましたが、OS/2のすべての活動がシャットダウン(遮断)したようですね。 OS/2の失敗要因についてはこれまで多く語られてきましたし上述の栗原さんの分析でもコンパクトにまとめられている*1ので、私から追加するようなコ…

松坂投手落札とボストンの記憶

西武・松坂投手の大リーグ移籍交渉権を落札したのはボストンに本拠地を置くレッドソックス、と聞いて、なんとなくうれしい気持ちがしました。これは、ニューヨークの球団ではなくて、という意味です。別にヤンキースやメッツが嫌いというわけではないのです…

ドミノ懇談室 (ノーツとWebの出会い第二章)

岩間さんのブログで、「Collaboration環境長続きの秘訣」についてのエントリーが続いています。この中で「ドミノ懇談室」について触れているエントリーがありましたのでちょっとだけ記憶を紐解いてみます。(本題の「コラボレーション」については思うところ…

ノーツの効能(5) - ワークフローがノーツをだめにする

今だから正直に申し上げますが、私はノーツでワークフロー・アプリケーションを使うのが好きではありませんでした。 はるか昔*1、当時は一ディーラーの立場で参加していたロータス(株)主催「ノーツ研究会」(っていう名前だったかな?)では、ノーツというまっ…

ノーツの効能(4) - 分岐点としてのRaven、オープン化のためのQuickPlace

以前、ノーツは必要な情報を効果的に共有する環境を提供している、と書きました。これは、単純に「情報」を上手に蓄積&取り出し可能な環境を整えるという意味と、すぐれたコラボレーションの場を提供するという両方の意味を含んでいます。ここでは電子メール…

Ed Brill。そしてSAPとノーツの接続

何日かに一度はノーツ関連のネタでエントリーを書いている身としては、古くからLotus DevelopmentでノーツのマーケティングをやってきたEd Brillのブログ*1はチェックしないわけにはいきません。彼は、私がロータス時代のごく初期に知り合いとなった外人のひ…

ノーツの効能(3) - 共有データベースとして

1995年にLotus Development Corporationはグループウェアやそれをとりまく環境についての見解をひとつの文書にしました。古くからノーツに携わっている方にはおなじみの「3つのC」*1について語ったものですね。転職のときに机を整理しいて、「基本導入パック…

ノーツの効能(2) - 次のステージへ〜フォーラム@ニフティお役御免

ニフティのサービス「フォーラム@nifty」が2007年3月をもって終了するとのことです。(関連記事)今でも、はじめてパソコン通信に触れたときの感動は忘れられません。それだけに、ニフティのフォーラムの活動停止には、ひとつの時代の区切りを感じます。もっと…

ノーツの効能(1.05)

失われた数年間を取り戻すべく、そして自己啓発の意味もこめてこっそりと始めたmyブログですが、何日もしないうちにノーツな世界の重鎮(?)、岩間さんに見つかってしまいました。(笑)さて効能その2。いや、効能をじっくり語っている場合ではない、「もうなん…