2015-01-01から1年間の記事一覧

『花燃ゆ』で信念を貫いたのは

今年の大河ドラマ『花燃ゆ』の平均視聴率が史上最低だったと報じられています。 同率で最下位とされる『平清盛』(2012年、松山ケンイチ主演)は個人的には視聴率と真逆の評価をしていまして、完成度が非常に高く記憶に残る大河だったと思っているのですが、…

開放感あふれる隠れ家 〜 『ノボルノバル』(新百合ケ丘)

新百合ケ丘に2015年10月にオープンした素敵なバルをご紹介します。お店の名前は『ノボルノバル』。オーナーシェフのお名前(昇さん)にちなんで付けられたものと信じておりますが、ご本人へは未確認。 さてこのバル、店舗の場所は隠れ家っぽくやや引っ込んだ…

今年一番の試合(ATPツアーファイナルズ 2015)

今年最後の大会で錦織君がすばらしい試合を見せてくれました。フェデラーに勝つことはできませんでしたが、今年一番ではないかと思える充実した内容で見ていてとにかく楽しく、試合の模様をブルーレイに永久保存してしまいました。 夏の全米オープン一回戦で…

本家の暖かさ 〜 とんかつ『燕楽』(御成門)

東京、千葉方面を中心に暖簾分けや系列店をいくつも輩出している御成門の老舗とんかつ『燕楽(えんらく)』。数年前に初回訪問した時はさほどインパクトを感じなかったためブログに書き残すことはしていませんでしたが、その後、池上の暖簾分け店に何度か通…

ノーベル賞すごい

二日続けての日本人の受賞はすばらしいことではあるのですが、テレビの報道番組での取り上げ方がなんとも退屈でもったいないなあ、と感じます。 ノーベル賞は国際的に相応の価値ある賞なんだろーなくらいの感覚は日本国民の中で共有できているはずなので、「…

映画『天空の蜂』から手渡されたもの

どなたのブログかは失念しましたが、映画『天空の蜂』を絶賛した記事がずっと記憶に残っていまして、妻の「映画でも行く?」のお誘いに「ならばならば是々非々に」と二人で休日に観てまいりました。 この映画、よいです。アクションものは生理的にダメという…

週刊ダイヤモンド『いまさら聞けないIoTの全貌』がおもしろい

9月28日(月)発売の週刊ダイヤモンド『いまさら聞けないIoTの全貌』がおもしろいです。 「いまさら聞けない」というタイトルを付けられてしまうとかえって手に取りづらくなるのはぼくだけではないと思うのですが、そのような無駄なプライドは封印してで…

LINEとトヨタの社風を学ぶ

同時期に好対照のふたつの本を読みましたので、その感想を。 『シンプルに考える』(森川亮・著) 『トヨタの自分で考える力』(原マサヒコ・著) どちらの自己啓発本も「自分のアタマで考えて行動せよ」という点では言いたいことの根っこは同じなのですが、…

素直な気持ちになれる本 『「相対性理論」を楽しむ本』

大学では物理学科に在籍していたなんて過去はちょっと伏せさせていただきますが、ぼくは物理の入門本を読むのが大好きです。あらゆる現象について、なぜそうなるのかを徹底的に追究するのが物理ですが、そんな「なぜ?」という気持ちをいくつになっても忘れ…

ニッポン発祥のチームスポーツ

巷では新国立競技場の見直し騒動が話題ですが、ここで我が国ニッポン発祥のスポーツについてちょっと。 外国人とスポーツについて会話していたとき、「日本発祥のチームスポーツは?」という問いを振られて、はたと考え込んでしまいました。いくら考えても思…

余市の水割り。

新陳代謝とか尿酸値が気になるお年頃のぼく的には、家飲みはもっぱらウイスキーなわけですが、中でも余市の水割りは一番のお気に入りでございました。ええ、ウイスキーはニッカ派です、朝の連ドラとはまったく関係なく、サントリーよりニッカです。それがな…

駅で流動調査カードが配られていた件

昨日(2015年6月9日)の朝、上野駅構内で上の写真のような「流動調査カード」が配られていました。通勤通学に電車を使い始めて30年弱になりますが、このカードを渡されたのは初めてです。 その名の通り、人の動き(流動)を調査する目的のようで、カードを配…

ダービーへ行こう!

毎年の恒例行事となりました、競馬の「東京優駿」(日本ダービー)に今年も参加してまいりました。 始発電車に乗り込んで気合満点で府中競馬場へ向かうのですが、府中本町と東京競馬場を結ぶ専用通路の行列(前の方の人たちは徹夜組)の長さから、「今年は入…

『ビリギャル』を観てきた。映画にはもったいないと思った。

普段は無愛想な息子が『ビリギャル』を同級生と観て帰ってくるなり「自分はすごく楽しめた」と言い「また観に行きたい」とまで絶賛しまくっているので、この映画には少なからず興味を持っていました。息子はいま高3なので、この映画で描かれる主人公と同い年…

書評と感想文

本に関するブログの書き方には大きくふた通りあると考えています。 ひとつは「書評」であり、本の内容に対する自分の考えを示すことによって、同じ本を読んだ人との間で直接的にせよ間接的にせよ議論の輪が広がることを期待するもの。(前向きに書評してる人…

豚組食堂の2周年祭に行ったよ

「最近、豚組食堂が多いね」とのご指摘をいただきますが、いいえ、他のとんかつ店もちゃんと行ってますよと言いつつも確かに多くなってるなと振り返っているところに来てこの「2周年祭」。また来てしまったではないですか。 今年の周年祭はスタンダード豚が…

ブログは道。 〜 『頂点への道』(錦織圭、 秋山 英宏)

プロテニスプレイヤーの錦織圭選手、見事バルセロナ・オープンを連覇しましたね。決勝はテレビで生観戦していましたが、決して順調とは言えない苦しい展開の中、底力の違いで栄冠を勝ち取ったというふうに見えました。 …などと言ってはおりますが、ぼくはテ…

限定5食の牛鍋定食ランチに挑む 〜 『ホルモンまさる』(三田)

午前11時半の開店と同時にのれんをくぐりました。慶応仲通り商店街からちょっと横道に入ったところにあるお店です。店に入るなりこれは間違いなく夜もにぎわっているなと確信できる空気を五感で受け止めつつ、一番奥の席に通されて注文するのはお目当ての「…

豚組食堂でイベリコ豚をちょっと味見した

【更新:2周年感謝祭情報付き】 西麻布の名店「豚組」のとんかつをお値打ち価格で楽しめる六本木『豚組食堂』(http://www.butagumi.com/shokudo/)も、もうまもなくオープン2周年を迎えます。(…と関係者かのように書いていますが単なる一顧客です) 一周年…

名前の由来なんてある意味どうでもよくて

東洋経済オンラインさんの釣りタイトルにまんまと引っかかって読んでしまいましたが、浅いですねえ、浅い。踏み込みが浅すぎです。「この差って何?」とおっしゃるわりには、姓の由来に言及しているだけ。たくさんあるサイトウさんの漢字の「違い」や「使い…

吉野家のチャレンジ

牛丼業界が価格競争やらサービス差別化やらで賑わうようになったのはいったいいつごろからだったのでしょうか。ぼくが若かりしころは牛丼を主力メニューとする全国規模の大手チェーンは吉野家くらいしかなくて、並で400円(たしかそのくらい)のちょっとだけ…

自分を活かす「三つの力」

卒業式における校長式辞の、ぼくなりのまとめをメモ。 自分を活かす「自信」と「柔軟性」と「行動力」。それは、 「(自分に)自信を持つ力」 「(その自信におごることなく)自分を変えることのできる力」 「(自ら他に働きかけるという意味においての)行…

すき間時間を英語耳にする国際ニュースアプリ

通勤時、しょーもないゲームやLINEのおしゃべりで時間を浪費するよりは、iPod登場時ならPodcast、スマホ時代に入ってからはアプリで英語のお勉強、という方はたくさんいらっしゃると思うのですが、英語学習法ってやつはダイエット法と同じで、そこで名を挙げ…

ユニクロのチラシとAppleの時計についての雑感

ユニクロのブランドイメージと折り込みチラシとのギャップがずっと気になっていて、数年前に『ユニクロの広告が美しくない件』というメモも残していたのですが、最近『ユニクロのチラシを佐藤可士和にやらせない柳井社長。その理由とは?』っていう記事を見…

自分眼を磨こうぜ、というお話 〜 『マーケット感覚を身につけよう』

ブログやツイッターで「大事なことをたくさん書いた」と著者がしつこく宣伝するものだから予約までして入手しちゃいましたよ、『マーケット感覚を身につけよう』(ちきりん著)。とはいえぼく的には、この本と対になるとされる既刊『自分のアタマで考えよう…

仮タイトルは「麻布って変だ」 〜 『「謎」の進学校 麻布の教え』

タイトルにつられて買ってみたのですが、なかなかおもしろい本でした。 うちの場合は、親としての私たちの考えと子供自身の気持ちを合わせて考えた結果、娘も息子も中学受験はしない(=地元の公立中学に通う)と決めていましたので、麻布については深く調べ…

「SAP本」へのお誘い

2014年、その年末も押し迫った砌、「SAPの"いま"」を伝えることを目指した本が出ました。日経BPビジョナリー研究所さんによる書籍ですが、SAPジャパンの多くのメンバーも参加したちょっとしたプロジェクト(社内コードネーム「エスエーピーボン(SAP本)」)…

時代劇映画にはまる。

海外出張の機内で鑑賞するのは「タダで観られるならチェックしておこうかな」という映画が中心で、普段お金を出して観に行くことの少ない、ちょっと安い感じのSFとか大ヒットしてるけど自分の好みとはチト違うかなという作品がほとんどでした。そういったぼ…