想像力と思いやりを持ってマスクを

コロナに関する報道があまり見聞きされなくなり、注意を払いつつもコロナ前の日常がかなり戻ってきています。マスク着用者も「努力義務」という謎の言葉とともに日を追うごとに減っている今、あらためて、周りの環境に合わせた着用を勧めたい、と思っています。

 

冬場になって、コロナに留まらず、風邪、インフルエンザなどの感染症のリスクが高まっていることは確かで、ぼくの周りでも風邪をひいたり熱、咳など体調を崩している人が増えています。もちろんこれは昔からあったことで今さら強調する類の話ではないですが、この年末年始に特に注意を払うべきと考えているのが、受験生です。日本の受験の大半は、良し悪しは別として一発勝負なので、何年にもわたって努力してきた成果を一発しかない受験(日)に全投入するわけです。当然、当日のコンディションを万全にすることがいかに大切かは受験生を持つ親も、持たない親も、ひいては社会全体が大きく注意を払うべきです。

 

だからぼくは、マスクをします。

 

いかなるところでも着用しているわけではありません。主に、不特定で様々な人が乗り合わせる公共交通機関が中心となりますが、必要と感じたらマスクをしています。仮にあなたの乗る電車に受験生が乗っていなくても、多くの受験生は自宅で生活をしています。衣食住をともにする家族経由で大事な時期の受験生へ病原体をうつしてしまう、うつされてしまうかもしれない、という想像力が社会全体に必要だと思うのです。

 

マスクが完璧な感染予防法でないことは知っていますが、感染リスクを抑えられることに異論はないでしょう。この時期、くしゃみや咳をしながらマスクをせずに電車やバスに乗車している人を見ると(勝手に)怒りを覚えます。

 

上記では受験生のことを取り上げましたが、今が大切な時、という人は他に多くいる事でしょうし、持病の関係で感染症に人一倍気を遣っている人もいます。感染の予防は自分一人の行動でどうにかなるものではありません。一人ひとりが想像力と思いやりを持って社会生活を送ることが、当たり前のことなのですが、大切だと思います。