レビュー

四月になれば、、、

藤井風くんの主題歌(『満ちてゆく』)がエンディングで流れるのを聴きたくて、映画『四月になれば彼女は』を観てきました。じんわり愛が沁みてくる大人の映画の幕を閉じるにふさわしい、映像と音楽の融合の体験です。 4gatsu-movie.toho.co.jp 映画の中身は…

『シン・仮面ライダー』いまさらながらやっと観た

観よう観ようと思いつつも結局観ずじまいになってしまう、という映画はだれしもたくさん抱えていると思うのですが、ぼくにとっての『シン・仮面ライダー』はそんな作品になりかねないひとつ。だったのですが、今回、アマゾンプライムでようやく観ることがで…

『君たちはどう生きるか』の鑑賞後感

作品の情報がほぼ外に出てこない宮崎駿作品『君たちはどう生きるか』を観てきました。その第一印象は、映像はさすがのジブリクオリテイで息を呑むものだったけどストーリーは正直何が言いたいのか何が良いのかまったくわからん、といったものでした。 映像に…

鎌倉殿とエルピスで描かれていたもの

今回のブログは、「『鎌倉殿の13人』とは何だったのか “死”にドラマを見出した三谷幸喜の構成力」というネット記事にぶら下がったとあるヤフコメにインスパイアされて書いてます。「鎌倉殿」と「エルピス」の共通点に言及してたので。 www.nhk.or.jp www.ktv…

『ストーリーとしての競争戦略』について

それなりに売れた本ですしこの手の書籍の古典として扱われていることもあるので読まれた方も多いと思いますが、12年前に刊行された『ストーリーとしての競争戦略』という本を "積読/ツンドク" の山からマイニングしてきまして2回ほど読んでみました。競争戦…

辛・ウルトラマン

Amazonプライムで配信が始まった『シン・ウルトラマン』を観ました。劇場には足を運べて いなかったのでこれが初シン・ウルトラマン体験です。 オリジナルが「怪獣(シン・ウルトラマンでは "禍威獣")対人類」、「侵略宇宙人対人類」という構図にウルトラマ…

『テクノロジーが予測する未来』について

14年ぶりに米国から拠点を日本に戻した元MITメディアラボ所長の伊藤穰一さん(Joi)による、最新テクノロジーから読み解く近未来の展望です。一度読んで、1ヶ月程度間を空けてから改めて読み直す、という普段あまりやらない読み方をしました。それは、一読し…

実践的教養としての『武器になる哲学』

高校から学生時代にかけて、哲学やさまざまな「思想」、心理学などに俄か熱中していた時期がありました。その頃は構造主義だポスト構造主義だと友人と酒を交わしながら語ったりすることがカッコいいと思いこんでいる輩がそこかしこで見られるという時代背景…

Kindle新調

数年ぶりにKindle(Paperwhite)を買いました。11世代目のモデルだそうです。ぼく自身としては3代目(3台目)。 これまで使用していたKindleに不具合が出たわけでも不満があったわけでもないのですが、使用中のモデルを妻への「おさがり」として進呈するの…

(初)ミュージカル『ミス・サイゴン』

日本での公演が30周年を迎えたミュージカル、『ミス・サイゴン』を鑑賞してきました。じ・つ・は、ミュージカルを生で観劇するのは初めてのことで、通常の舞台や映画などと感じ方がどう違うのだろうと半ば興味津々な気持ちで東京の帝国劇場に足を運びました…

『ティム・クック』は語らない

ティム・クックという人物にぼくはあまりにも無関心ではなかったか、ということに、アマゾンからこの本のリコメンデーションを受け取るまで気付いていませんでした。勝手な思い込みかもしれないけれど、世の多くの人は同じような目で彼を見ている、あるいは…

『和田家の男たち』腹八分目

テレビ朝日で金曜夜に放映されていた『和田家の男たち』、毎週楽しく観ておりましたが、昨日最終回を迎えました。 新聞、テレビ、ネットというメディア三世代をそれぞれの仕事ととする男たち、親子三代の物語で、テンポがいい展開と配役の妙でとても楽しませ…

『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』は初夢のようである

村上春樹のファンというわけでは全くなくて、読んだことのある作品といえば学生時代に流行った『ノルウェイの森』と、何かがきっかけで(そのきっかけが思い出せない!)手に取った『海辺のカフカ』だけというぼくが、そのタイトル(だけ)に興味を引かれて…

スター・ウォーズ完結かぁ!

映画を観るすべての人類の義務と思われる『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の鑑賞。観終わったときの第一印象は、多くの方が感じたであろう、「ああ、おわったぁーー!」という、晴れ晴れしさと物悲しさの混じり合ったものでした。 レイはエピ…

知的なプーさんと芸術が爆発するももの話(『高嶺の花』)

毎回、物語の世界に完全に引きずり込まれていたことに見終わった後に気付くという没入感を味わっていた『高嶺の花』(日テレ)が終了しました。没入要因の大半は、主演の二人のリアル感と人間的魅力でした。 結婚式当日の破談による喪失感と自失感、家元継承…

今クールのドラマが意外とおもしろい

ここのところ傑作続きだったNHK大河ドラマが今年は一休み感満点だし、毎回号泣コースだった『ごちそうさん』も終わってしまったため、民放ドラマを見る時間が増えてます。最近のテレビドラマは警察ネタか医療ものばっかりだ、とおっしゃる方もおられますが、…

市民マラソン攻略アプリ『東京マラソンナビ』を久々に使ってみた

約10倍という競争率を突破し幸運にも二度目の東京マラソンに出走できることになったので、四年前の初回出走時に購入した東京マラソンの攻略アプリ(iPhone対応)なるものを久々に呼び出してみました。 起動直後のスプラッシュスクリーンは冒頭のような感じ。…

LTEが来ても、オフラインアプリ

iPhone 5を使い始めて二週間ですが、通信環境が劇的に改善していることを日々感じています。 これまでは、通勤時の電車移動中に3G回線がなかなか繋がらなくて大変なストレスだったのですが(モバイルデバイスが移動中に使いものにならないなんて!)、LTEと3…

山手線トレインネット。を試してみた

山手線車両内にWiFiを飛ばし無料でネット接続できたり車両情報などがゲットできる「山手線トレインネット」の試験サービスが9月初旬から始まっているのですが、サービス提供されている車両が1編成のみという状況なのでなかなか出会うことはありません。とこ…

Catch Notesが一年ぶりのメジャーバージョンアップでカラフルナイスに

お手軽メモアプリの決定版とぼくが考えている『Catch Notes』の最新メジャーバージョン、"5.0" がリリースされましたので第一印象を早速レポートいたします。 インストール後の起動でまず驚いたのがカラフルになったユーザーインターフェース。もっともこれ…

Catch Notesの新機能、「ストリーム」が登場

ぼくのお気に入りの軽量メモサービス、Catch Notesがまたまた進化しました。新たに登場した機能の名前は「ストリーム」。ちょこっと触ってみた印象を以下で書いてみます。 (当エントリー執筆時点では、新機能が実装されているのはウェブ版のみ。モバイルア…

Catch Notesが4.0へバージョンアップ!

最強メモアプリ、Catch Notesの最新バージョンである4.0がリリースされました。 なんでも取り込んじゃえ、という "情報抱え込み型" アプリのEvernoteとは違い、Catch Notesはメモ(写真や音声も含む)をとることに特化した軽快アプリで、このブログでも何度…

WindowsアプリをAppleデバイスから使ってみる

勤務先のネットワークや社内向けサービスへオフィス外からアクセスできるようにするために、VPN*1やデスクトップ仮想化*2といった手段を会社が用意してくれているのですが、デスクトップ仮想化をWindows以外の環境から使ってみたらちょっとおもしろかったの…

じんわり暖か。エネループのカイロ

計画停電中はもちろんですが、それ以外の時間でも節電のためなるべく暖房を稼動させずに過ごしている日々です。3月最終週に入ったといっても、四方に接する家がない一軒家で暖房つけずにいるとまだ結構肌寒いものです。体は着込めばそれなりに暖はとれるもの…

Google翻訳アプリがいろいろ便利な件

Google翻訳のiPhoneアプリ「Google Translate」がなかなかよくできてます。ぼくは英語と日本語でしか試していませんが、音声認識の精度が結構よくて、まあ翻訳の結果はちょっと無骨(笑)なんですけど、ほどほど実用的。無料です。 翻訳結果は音声読み上げもで…

メモをとる(だけ)ならCatch Notes

移動中にメモを書き残したいという衝動に駆られることは意外に多く、サクサク動くメモアプリの存在はとても重要です。そんなメモアプリの候補として『Catch Notes』をご紹介。世にはEvernoteという偉大なる「何でも入れとけ」アプリがあるため、メモ専用アプ…

神アプリ『TED + SUBTITLE』が最強アップデート!

TEDカンファレンスを日本語字幕付きで視聴できるiPhone/iPadアプリ『TED + SUBTITLE』が超絶パワーアップをしました。(アプリはこちら) 従来バージョンのアプリでは講演内容はWiFi環境でしか視聴できなかったのですが、今回のアップデートでオフラインでの視…

iPhone版Kiznaベータ、いいデキです!

人と人のつながり(絆)に注目したユニークなツイッタークライアント『Kizna』のiPhone版クローズドベータにご招待いただいたので、ちょっと触ってみた感想を書いてみます。先行していたウェブ版のクローズドベータ開始から約1カ月、待ちに待ったiPhone版でし…