書評と感想文

本に関するブログの書き方には大きくふた通りあると考えています。


ひとつは「書評」であり、本の内容に対する自分の考えを示すことによって、同じ本を読んだ人との間で直接的にせよ間接的にせよ議論の輪が広がることを期待するもの。(前向きに書評してる人はそのはず…) もちろん、結果としてまだ読んでいない人への情報提供にもなっているわけですが、基本的には「本に対して言いたいこと」を書くケースが多いと思います。


もうひとつは、本の中身を解説したり意見をぶつけるというよりは、読んだ本を通じて自分が何を得たのか(=自分の中での変化)を書き記すことによって、まだ読んでいない人に対して間接的に「(自分が)読むべき本かどうかのヒント」を提示する、というパターン。


ぼくが本についてこのブログに書く時は、例外も時々ありますが、ほとんどが後者です。つまり、書評ではなくて感想文に近い、「こんな本だと感じました。自分としてはこういうところに生かせそうです。興味持たれたら読んでみてはどうでしょう」的なもの。正直、「本が好きだ」と他人に言えるほど読んでいませんので書評だなんておこがましくて、感想文を書き残すのが精一杯。だったら本の内容に物申すよりは、他人の本探しのヒントになれば、ということです。


話題は変わるのですが、ちょうど先週、私の勤務先がアメリカのオーランドで年次イベントを開催していました。各種メディアからもイベントの様子が続々と伝わってくるのですが、今朝、基調講演のハイライトと称して非常に短いニュースレターが本社ウェブサイト(http://www.news-sap.com/)から配信されていました。基調講演について「こんな話だったよ」をたった1-2行で紹介したあと「興味ある人はビデオ見てね」とリンクが置いてあるだけの記事が、登壇した4人に対してそれぞれ1ページずつ。もうちょっと内容について紹介してもいいように思うのですが、配信側の思惑としては、ビデオを直接見てほしいんでしょうね。「書評」でなく「感想文」的な。

SAPPHIRE NOW Keynote Highlights
http://www.news-sap.com/sapphire-now-keynote-highlights-bill-mcdermott/
http://www.news-sap.com/sapphire-now-keynote-highlights-bernd-leukert/
http://www.news-sap.com/sapphire-now-keynote-highlights-steve-singh/
http://www.news-sap.com/sapphire-now-keynote-highlights-hasso-plattner/