ニッポン発祥のチームスポーツ


巷では新国立競技場の見直し騒動が話題ですが、ここで我が国ニッポン発祥のスポーツについてちょっと。


外国人とスポーツについて会話していたとき、「日本発祥のチームスポーツは?」という問いを振られて、はたと考え込んでしまいました。いくら考えても思い浮かばないのです。柔道や剣道など「一対一の対戦を順番に行う」タイプの、"個人競技団体戦" という形式はあるものの、複数人同士が場所と時間を共有しながら進めるタイプで日本発のスポーツとなると、これが思い当たらないんですねえ。


惜しいのがゲートボール。国際大会も開催され世界で広く楽しまれている日本発祥のスポーツですが、プレイヤーがチームメイトの手を直接借りず対抗チームの誰にも直接邪魔されず "ひとりで" ボールを順番に打っていくというルールですので、団体競技ではあるもののサッカーや野球、ラグビーなどとはだいぶ趣が違います。


日本人のチームスポーツにおけるパフォーマンスは個人技よりチームワークという印象が強いですし、「和」の精神や「団体責任」という慣行も、集団で何かを成すという日本人の特質を表していると思うのですが、チームスポーツが生まれていないのは何とも不思議です。いやむしろ、和や規律を重んじる国民性ゆえに、ルールという既成枠に本来個々の内に持つべき和や規律の精神をはめてしまうという考え方が相入れなかったのかもしれません。


と思ったら、ありましたね、日本発のチームスポーツ。運動会ですよ。玉入れ、騎馬戦、棒倒し…。