SAP と Lotus のコラボレーションが本格化


SAP と Lotus software の共同開発のニュースが、Lotusphere 開催中のオーランドから飛び込んできました。IBM の持つコラボレーション環境、つまり Lotus のソフトウェアと SAP の業務アプリケーションをシームレスにつないでしまう仕掛けを共同で開発するぞ、という宣言です。


SAP ではかねてより「インフォメーションワーカー」のサポートを強化する戦略を打ち出しており、その一環としてマイクロソフトと共同開発した「Duet」をすでに出荷済みでした。Duet で Outlook/MS Office との連携を実現させたならば、SAP の次の一手は当然 Lotus が相手であるはずだ、とは誰しも思うこと。アナウンスによれば、今回の Lotus (IBM) との共同開発ソフトウェアは「Atlantic」*1というコードネームで呼ばれ、2008年第四四半期に最初のリリースを出す予定。


SAP⇔Lotusの連携ツールは「IBM Lotus Notes access for SAP solutions」(参考: 以前のエントリー) という名で現在も市場に存在している、と理解していますが (どんなものか詳しくは知りませんが...)、機能的にはそれを拡張したものという位置づけになるのでしょうか。記者発表文を読むと、オフライン機能 (ノーツでいうところのレプリケーション (複製) 機能) のサポートがあるってことですから、機能的には楽しみですね。


以下、SAP と Lotus (IBM) の発表レターです。(同じ内容ですが)
http://www.sap.com/about/press/press.epx?pressid=8929
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/23364.wss

*1:ちなみに SAPジャパン(東京・大手町)には "Atlantic" という名前のセミナールームがある