OS/2サヨウナラ。ノーツの記憶に寄せて。

saitokoichi2007-01-10



愛読している栗原潔さんのブログで知りましたが、OS/2のすべての活動がシャットダウン(遮断)したようですね。


OS/2の失敗要因についてはこれまで多く語られてきましたし上述の栗原さんの分析でもコンパクトにまとめられている*1ので、私から追加するようなコメントはとくにありません。ただ、ロータス ノーツにそれなりに深く関わっていた者としては、OS/2のサヨウナラには言いようのない寂しさを感ぜずにはいられません。


私がはじめてノーツに触れたとき、ノーツ サーバーの稼動OSはOS/2 (たしかv2.11?) のみでした。(まだNTなんて存在しない時代だもんねー) 当時私が所属していた会社では、お客様IT環境のLAN化にはNetWare(英語版)を中心に扱っていたので、OS/2やらLAN Managerやらってのは、はっきり言ってノーツを使うためだけに(仕方なく)使っていました。(笑) そのためOS/2についてのスキルは必要最小限のものだけを身に付ける程度でしたが、あのなんともお堅いGUI*2を前に、3.5インチフロッピーでのみ提供されていたノーツ サーバーをえっちらおっちら何十枚にもわたって出し入れしてセットアップしていた記憶が呼び起こされると、OS/2への愛着みたいなものがいまさらながらに生まれてくるような気もします。

*1:「開発体制のオーバーヘッド」という、表面的には見えてこない内側からの視点も書かれています

*2:技術的にどうこうではなく、標準の明朝系システムフォントがIBMっぽい硬さをがっちり表現していました