いつでも、どこでも、メモは手元に


仕事で使うブラックベリーはっきり言って素晴らしいという話を以前しましたが、最近また新たな発見があり、私の中でこのデバイスの株がさらに上昇。


その発見とは、Outlook の「メモ (notes)」との(サーバー側での自動)同期機能。「え、知らなかったの?」という突っ込みはしないでね。ロータス ノーツ派の私は、そもそもメモなんて機能が Outlook にあることすら気付いていなかったのです。


ブラックベリーの「メモ帳 (memo)」との同期を実現するこの機能は、超ぉ便利。もともと、移動中に思い付いたアイデアやあとで調べなくちゃと思った言葉、あるいは何らかのメモをとるためにはブラックベリーのメモ帳機能がちょうどよかったので結構使いまくってました。携帯電話より圧倒的にタイプは速くできるし*1、カテゴリーを付けて分類することも可能。ただ、そこでメモした内容を PC で使いたいと思ったときは、これまでは会社のPCへそれらの情報を渡すための「転送」作業を手作業で行っていました。手っ取り早いのは、メモをメールにして自分宛に送っちゃうパターン。でもこれ、ノーツ文化に慣れ親しんでいる私としては、情報をメールとして送るという行為は書庫から書類を取り出してどこかへ送ってしまうことと同じで、どうもしっくりきていませんでした。「情報はどこかにためておくもの」というのがノーツの考え方であり、おそらく、ウェブというか、流行言葉を使えばクラウドな世界でも、この考え方は共通ではないかと。「メール転送するってことは、書庫から出して自分のデスクへ持ってくだけなんだから何が問題?」と考えるひとも多いと思うけど、違う。情報がいつでも書庫にあることが大事なのです。こういったメモとか情報って、PCで編集したりブラックベリーで書き加えたりと、お互いの環境から修正を加えることが普通。だから、情報は手元にあってほしいけど実体は「あちら側」にあるべきなのです。ブラックベリーから Outlook へ「メール化」して渡してしまった情報は元に戻らず、書庫内の情報としての役割はそこで終わります。


ちょっと話がそれましたが、そんな私が、ひょんなことから Outlook のメモ機能の存在に気付き、自分のメモを開いてびっくり。なんと、ブラックベリーでカキカキしたメモたちがそこにいるではないか! これはもう、たまらんです。個人の環境では Google のカレンダーやらノートブック、femo、その他はてなのツールを使って様々な情報を「あちら側」へ置いて生活していましたが、ビジネスでも居場所や使っている道具を問わずいつでも手元に自分の書きとめた情報がある状況を作れるっていうのは、すごく気持ちがいい! 実現機能としてはびっくりするようなものではないけれど、きわめて実用的な機能。これが私の愛する「使えるテクノロジー」です。

*1:両手で入力するときの話。片手しか使えないときは携帯の方がむしろ速い