日本発祥のチームスポーツ(その2)

以前、海外の同僚から質問を受けたことがきっかけで「日本が発祥のチームスポーツって何だろう」ということについて考えてみたことがありました。

koichi.hatenablog.com

 

その時は、日本発祥のチームスポーツは「運動会」のみというのが結論だったのですが、昨今急激に世の中が「AI」づいてきたこともあり、また、ワールド・ベースボール・クラシックでの日本チームの奮闘ぶりを見て、あらためてこの問題について考えてみるべく、ChatGPTを組み込んだ「新しいBing」に質問してみました。すると回答は、

 

はい、あります。駅伝、ゲートボール、ソフトテニス、競輪などが日本発祥のチームスポーツです

 

ということでした。ん-、微妙。

 

ここで想定している「チームスポーツ」は、同じ場所や時間にチームメンバーが同時に参加していて連携しながら、お互いをカバーしあいながら、文字通りチーム一丸となって対戦相手に勝つことを目指す、というものなのです。Bingに提示してもらった回答はたしかにどれも「チーム」で行う競技ではあるものの、駅伝やゲートボールは「個人のパフォーマンスをつなげていく」ものであり、複数メンバーが同時に競技するものではないのです。これらは、先述の昔のブログにも書きましたが個人競技の「団体戦」のようなものです。なお念のため書いておくと個人競技団体戦はそれ自身、スポーツとして素晴らしいものでありぼくも観戦するのは大好きなのですが、ぼくが今回探しているのはそれではない、というだけです。サッカーとかラグビーとか、そういう、チームとチームがぶつかり合う日本発祥の競技はないのかな、と探しているのです。

 

Bingの回答でいうと、ソフトテニスはどうやらここで言うチームスポーツと呼んでもよいのかもしれません。ソフトテニスが日本発祥というのは知らなかったのですが(意外!)、ダブルスがあるので、これはチームスポーツですね。同様にケイリン(競輪)にもスピードスケートでのパシュートに相当するものがあり、チームメンバーが同時に走って勝負する、というものですので、これもチームスポーツと言えるでしょう。

 

でも、そこまでなんですね。なかなか「これだ!」というものが見つかりません。日本人のDNAにはチームスポーツ的なマインドが根付いていそうなものなのですが、それが一定のルールのもと戦うスポーツを生み出したか、となると、意外と限られているのだな、と再確認しました。