“ゾーン30”って何だ?!(その2)

以前、自宅近所の路上に「ゾーン30」という文字を見つけて、何だろこれと思い、調べた結果をブログに書き留めておいたのですが、先日別な場所で今度は「ゾーン30プラス」という何だかAppleスマホみたいなネーミングの道路標識を見かけまして、早速調べてみました。

koichi.hatenablog.com

 

ゾーン30」はざっくり言うと特定の「地域」に対して自動車の制限速度を30km/hに設定するというものでしたが、「ゾーン30プラス」はそれに加えて自動車の速度を抑えさせるための様々な「物理的な仕掛け」を道路管理者が路上に設けることによって歩行者などの安全を守っていこう、事故を減らそう、という取り組みのことのようです。

 

以下のサイトに具体例がいろいろ掲載されていてわかりやすいのですが、あの手この手でクルマの速度を抑えるギミック満載です。

www.sekisuijushi.co.jp

 

たとえば、「ライジングボラード」。地面から生えたポールですが、道路中央部に立てることによってクルマの進入を抑止する一方で、必要なときはポールを下げることができる構造になっているようです。

 

また、「ハンプ」という、部分的に道路の高さを持ち上げて(横から見ると道が凸状になっている)速度を落とさせるものや、ハンプの頂上部分に横断歩道を設けた「スムーズ横断歩道」などなど、さまざまなアイデアが設置されているようです。

 

警視庁のウェブサイトによれば、「ゾーン30プラス」が設置されている場所は全国で14か所、設置推進中が19か所とまだまだ限定的です。東京都は設置済にも設置推進中にも含まれていませんでした。設置済みは福岡県が多いようですね。また左記は昨年8月時点での情報とのことですが、私が見かけたのは埼玉県さいたま市であり、当時はリストに載っていませんでした。「ゾーン30」は全国に数多く設置されているので(こちらは東京にも多くあります)、"プラス" はこれから増やしてくのかもしれません。

最近になってようやく分かったのですが、30km/hという速度はクルマにとって実に絶妙な速度設定だと思います。このスピードでクルマを運転していると、昼夜問わず周囲がよく見えるんですよね。何かが飛び出してきたときに早めに察知し、かつ、安全に停止できるのは生活道路においては30km/hが上限だな、と感じることが多いです。もっとも、加齢による動体視力や運動能力の低下からそう感じるのかもしれませんが(汗)。

 

ゾーン30プラスのような取り組みがなくても交通事故がなくなるよう、自戒も込めて、常に安全運転を心がけたいものです。