さいたまシティマラソンとはこんな大会


スタート/ゴール地点を以前の駒場スタジアムからさいたまスーパーアリーナに移してからは3回めとなる『さいたまシティマラソン』に参加してきました。スーパーアリーナに引っ越したのは東日本大震災後ちょうど1年となる2012年3月11日。その時から震災復興支援レースとしての位置づけとなり、様々な支援策が毎年行われています。ハーフと3kmの部があり、今年(2014年)のハーフの部は1万人以上の参加者があり、なかなかの規模の大会です。


コース
全体的に道幅に余裕があり走りやすいのですが、上り下りが時折あらわれるため平坦とは言えないコースです。とくに、スタート直後とゴール直前に走ることになるJR線路をくぐる道は長さ傾斜ともタフで、楽しく走ろうと思って参加しているランナーたちにはちょっとした壁。その他にも、地形的にこのあたりは谷とか丘などが多いからでしょうか、坂道が多めのコース構成となっています。

その他で特徴的なのは、スタート後とゴール前。短い距離で曲がったり折り返したりが続き、さいたま新都心のあたりをくるくる回されている感覚になり、長い距離を走るぞと気合入れているランナーたちはちょっとイラつくかも。ゴール直前もくるくる回されるので、「スーパーアリーナが目の前だ。ゴール地点が近い!」と感じてから実際にゴールするまでに結構走らされるなー、という印象を持ちました。

それでも、繰り返しになりますが、走りやすいコースであることには変わりありません。給水も、量(数)、長さとも十分で、また、比較的沿道も終始賑やかで応援の声をたくさんいただけるため、坂道を除けば楽しく走れるよいコースだと思います。


施設、運営など
さいたまスーパーアリーナが最高レベルのレース運営を提供してくれます。何より、スタート直前まであたたかいスーパーアリーナの中で待機できることがすばらしい。アリーナの中に荷物を置く十分なスペースがあることに加え、スタートラインへの集合時刻が実際のスタートの15~30分前なので寒い中じっと立って待つ時間が短くて済むようになっています。これは、1万人を優に超える参加者を余裕で飲み込めるスーパーアリーナのキャパシティーだけでなく、スーパーアリーナの外周を回るようにスタート待機エリアを設置したコース設計のなせる技でしょう。ナイスです。


その他
更衣室は仮設のものが男女別に用意されています。スーパーアリーナのアリーナ席からすぐ行ける場所なので、慌てずゆっくり着替えられます。下はアスファルトなので敷物があったほうがいいですが、なくても大丈夫です。

その他、貴重品は専用の袋に入れて預けることができます。注意点としては、レース後の引き取りは早めに行っておくこと。ものすごい長蛇の列になります(笑)


まとめ
聞くところによると、フルマラソン化も検討されているとか。走ることが好きな人もちょっと挑戦してみようかと思っている人にもハーフマラソンという距離は対応できるので、フルマラソンとなると敷居が高くなっちゃうんじゃないかなあ、と心配なところはありますが、現在の「ハーフ & 3km」という組み合わせから、東京マラソンのように「フル & 10km」という構成ならばまだいいかもしれません。ただそのときも、小さいお子さんも含めた家族での参加のためにも3kmの部は残したほうがいいかなー、と思います。