なぜニッポンのカレーライスを「インドカレー」と呼んだのか (マーブルの秘密)


よく足を運ぶ有楽町のカレースタンド「マーブル」の看板メニュー『インドカレー』が、本場インドカレーからは程遠いコッテコテの "カレーライス" であることを以前書きました。(『世界一「らしくない」インドカレー、「マーブル」(有楽町)』) 最初の来店以来、私はずっと「どうしてこのカレーをインドカレーと呼ぶのだ?」という疑問を持ち続けていたのですが、今日、その名の由来についてマスターからお話をうかがうことができました。


これが「インドカレー」。ルーはどっしり、ライスどっかり、福神漬け添え、と、どこからどう見てもメイド・イン・ジャパンなカレーライスである。もちろん「キベツ」はキャベツのこと


私の質問ににこやかに答えてくれたマスターの口から出てきた「名の由来」はとってもシンプルなものでした。曰く、「自分が作った "ちょっと辛くてとってもおいしいカレーライス" にどんな名前付けようかって考えたときに、"カレーといえばやっぱインドでしょ" みたいなイメージが浮かんだので、それらを単に結んじゃったの」。なんという強引さ(笑)


店先にはこんなコメントが。足繁く通っていますが、今日までこのコメントの存在に気付かなかった。。。


でもそんな名前付けたらインドの方に叱られるでしょう、と私が突っ込むと、実はこの「インドカレー」はインドの方々にも好評だとのお話。うまいものに国境はない。うまいものに名前は関係ない、といったところでしょうかねー。


そんな私がいつもオーダーするのは「インドカレー、ご飯少なめ、キャベツ多め」です。今日もごちそうさま。