Twitterのメリットは説明できません宣言


Twitterって何だろう」と興味津々な初心者の知人と先週からDMやTL上で会話したり意見投げあったりしてきたんですが、なかなか話がかみ合いません。信者としてのぼくの努力が足りず、「どんないいことがあるの?」への回答が結局「信じるものは救われるのです」的発言に落ちちゃうもんだから、話してて自分でも胡散臭いなあと思ってしまいます。


Twitterをわからなくしている要因はいくつかあって、

  • これまでの何ものとも違う、ということがすんなりと受け入れられない (Twitter自身というよりは人間心理の問題) 既存の何かと比較してとらえようとしてもうまくはまるものがない
  • アプリや道具というよりもっとインフラあるいはプロトコルに近いレイヤーのものなので、直接的なメリットがわかりづらい
  • 「メリットは人それぞれ」、「おもしろいかどうか、役立つかどうかは使う人しだい」という "先人" の発言が不明瞭さを増大させている


2点目についてはインターネットをイメージするとわかりやすいかもしれません。「インターネットはどんないいことがあるの?」に直接答えようとすると "世界中がネットワークでつながってること" のメリットそのものを説明することになり、具体性を欠きます。ネットのメリットに具体性を持たせるためには、ネット自身の説明ではなく、ネット上に展開するさまざまなサービスによって享受できるものを説明したほうがよい。Twitterもそれ自身について説明できることはTwitterの仕組みについてであり、具体的なメリットはとなると結局のところ3点目の「使い方、使う人によって違う」となってしまいます。


こちらのブログエントリー、同じ思いです

実際の掲示板とはずいぶん違うが、「掲示板」と言えば、なんとなく伝わる。
blogだって、「日記みたいなもの」と言えば、なんとなく伝わる。
それが誤解であれ、実際の魅力は異なるところにあれ、それでよかったりする。
興味を持って初めてくれれば、理解できるわけだから。

しかし、Twitterというのは、そういう置き換えも難しい。
置き換えた瞬間に、かなり本質から外れてしまう。

『eno blog: Twitterいかがですか?』より引用


というわけで宣言します。ぼくはTwitterの振る舞いを説明することができます。自分にとってなにがうれしいかをお話しすることもできます。でも、あなた*1にどう役立つかをうまく表現することはできません、ごめんなさい。(信者失格か?) 「信じるものは救われる」としか言いようがないのです。


長い目で見れば、コミュニケーションの歴史の中でTwitterが果たした役割は大きかったなあ、と後から振り返ることができる、それほどのインパクトのあるものだとぼくは確信してるんですけどね。。
(関連記事: 『未使用の脳を刺激する実験室、Twitter』)

*1:Twitterをこれから使おうとしている、あるいはちょっとだけ触れてみたけどどう使っていいのかわからないでいるすべての方々