スマホほしいな、と聞かれたら


今年前半くらいまでは、「iPhone買おうと思うんだけど、どうかな?」という、独り言とも相談ともとれる声を時折耳にしたものですが、最近はこの「iPhone」が「スマートフォン」に置き換わってさらに頻繁に聞こえてくるようになりました。Androidもようやく普及への関門を突破した感がありますしね。


でも「どうかな?」だけじゃ答えようがありません。購入を検討している理由がわからないからですね。これは別にスマートフォンに限ったことじゃなくて、「針金買おうと思うんだけど、どうかな?」という質問と同じなわけです。


ぼくは、スマートフォンを検討している人を3つに分類して、「どうかな?」と聞かれたときのコメントを使い分けています。(注:「スマートフォン」を「針金」に置き換えても成立します(笑) )

  1. 明確に何かやりたいことがあって、スマートフォンを検討している人
  2. 使ってみないことには何ができるかわからないけど、とにかくスマートフォンに強烈に興味を持ってる人
  3. よくわかんないけど話題になってるからほしくなってる人


ぼくがiPhoneを買ったときは1でした。移動中などのちょっとした時間のネットライフ密度を高めたかったからです。最終的に購入に踏み切ったのは、ウェブ、メール、RSSツイッターが快適に使えることがわかったからで、これらが満たされなければ買わなかったでしょう。そういうタイプの人には、要望を具体的に聞いた上で、自分のわかる範囲でいろいろアドバイスをするようにしています。


2のケースに当てはまる人は、今となっては少ないかもしれません。このタイプの人は基本的に新し物好きなはずなので、買うべき人はすでに買っちゃってるだろうし、今持ってない人はきっと自分の好奇心とお財布を天秤にかけた上で「買わない」という判断を過去にした人だと思うからです。このタイプの人へはぼくの使い方をまんま伝えて、自分なりの利用イメージを持つためのヒントを差し上げるようにしています。


3の場合は、ひとつだけ質問することにしています。それは、「今のガラケーの不満点は?」というもの。何か具体的に不満点が出てくれば、スマートフォンにして解決できるかどうかのアドバイスをしますが、特に不満点がなさそうならガラケーとの2台持ちをすすめます。1や2のケースではスマートフォンに何らかの価値を見出していますが、3のタイプの人はそうとは限らないからです。「そんな金なーい」と言ってきたらその時点で、勝手にどうぞと冷たくします(笑)


以上は現時点での話。今後スマートフォンでしか使えない、あるいはスマートフォンだと使い勝手が格段に良いサービスの普及が進んでくると、3の人がいきなり1になり購入、というケースが増えてくるでしょうね。特に、ソーシャル系のアプリはキラー。