パソコン万歳、RSS万歳〜『ネット速読の達人ワザ』


コグレマサト(@kogure)さんの著書、『"知りたい情報" がサクサク集まる! ネット速読の達人ワザ』が昨晩アマゾンから届き、早速読み終えましたので読後感などを。


この本は、ネットの情報をどうやって効率よく集めるか、自分にとってより有益な情報をどう手に入れるか、という「ネットとの上手な付き合い方」について、その道の達人であるコグレさんからパソコンにさほど詳しくない人へ向けた指南書です。読み終えた直後の感想は、

  • それなりにネットと付き合えている人*1からすると平易な内容ながら、色々考えさせられる気付きが随所に見つかる
  • コグレさんが実際に使っているツールや方法だけに絞って解説されているため、初心者が迷わないで済む(この手の解説本は様々な選択肢を紹介し過ぎてかえって初心者が迷ってしまう)


ぼく個人としては、全体を通じて考えさせられた、再確認させられたのは、やっぱパソコンって偉大、RSSも大事だなー、ということです。


パソコンは偉大
詳しくはぜひ実際に本書を読んでいただきたいのですが、情報をさばくにはやっぱパソコンなんだよね、という話です。もっと具体的に言うと、ゆくゆくはタブレットがPCを置き換えちゃうかもみたいな意見を耳にするようになって久しいですが、少なくとも現状のタブレットはネットをシンプルにブラウズすることには重宝しても、たくさんの情報をよりわけるとか再利用するとかいう用途には向いてない、ということを本書で再確認した次第。実際今回のコグレ本では、スキマ時間を有効活用するための重要なデバイスとしてiPhoneに光が当たっていますが、iPadなどのタブレットの話はほとんど出てきません。


多くのページが割かれていたRSSリーダー
コグレさん自身、一時はRSSリーダーの使用頻度が下がっていたと本文で告白していますが、iPhoneの登場と優秀なRSSリーダーアプリとの出会いによって、RSSリーダーが再び重要な情報収集ツールとなった、と書かれています。これはぼくも同感です。ツイッターなどの「フロー」なツールは最新情報をつかむひとつの道具ではありますが、四六時中ツイッターをチェックするわけにもいかないため、確実に情報をチェックするためのツールとしてRSSリーダーは重要だよね、ということです。

なお、コグレさんはRSSアプリとしてReederを詳しく紹介されていましたが、私はオフライン機能を重視するのでBylineがお気に入りです。


ということで偏った読後感になっちゃいましたが、日々ネットに慣れ親しんでいるぼくでさえ「なるほど」と思わせるTipsがあったりして、結構幅広い読者層にウケる内容だなあ、と思いました。


最後にひとつ添えておきたいのが、これだけネット速読について解説しながら『「本当に必要な情報には出会うべくして出会う」という割り切りが必要』(=だから、自分が何かを見逃しているのではないか、などと心配し過ぎるな)と何度か言及している点。これ、もっともだなあと思うわけです。本書を参考にして、無理せず自分のペースで「速読」のワザを磨いていけばいいんじゃないでしょうか。

追記:
本の中では様々な道具が紹介されていますが、ツイッターRSSリーダーに次いでコグレさんにとって重要なツールとして念入りに説明されているのが「あとで読む」をテキパキさばくInstapaper。ぼくもInstapaperラブでして毎日使いまくりなのですが、同様のツールであるReadItLaterと使い分けています。
あとで読もうと思ったものはInstapaperへ、なんらかの形で保存したり(ソーシャル)ブックマークしておきたいものはReadItLaterへとりあえず入れておいてあとでまとめて処理、としています。
いずれの「処理」も移動中のiPhoneで行うことが多く、選り分けるスピード優先でそうしています。

“知りたい情報”がサクサク集まる!ネット速読の達人ワザ

“知りたい情報”がサクサク集まる!ネット速読の達人ワザ

*1:…と思い込んでいる人wも含む