RSSってまだ必要?〜私がBylineを愛用する理由


キュレーションの時代に入ったとか入ってないとかいう話がありますが、ぼくはまだまだRSSリーダーをガチ使いしてます。ツイッターとの違いというか使い分けについては以前書きました(『Twitterがあれば本当にもうRSSは不要なのか』)が、その他の要素を勘案してもRSSを拾わなくなる日が今日明日に来るとは思っていません。


てことで、iPhone向け最強RSSリーダーアプリ「Byline」のご紹介。Bylineは、Googleリーダー*1で拾ったRSSフィードiPhone(とiPad)でサクサク見られるアプリです。


数あるRSSアプリの中からBylineを選んだ理由を一言で表現するなら、それは「キャッシュの扱いのすばらしさ」と言えます。通信環境の良くない移動中のちょっとしたスキマ時間を有効活用するのがiPhoneなど小型デバイスの重要な役割の一つであり、そういったデバイスRSSアプリの良し悪しはキャッシュで決まる、というのがぼくの考えです。


他にもキャッシュ機能をうたうアプリはありますが、Bylineのキャッシュの優れている点は、

  • 本文全体をキャッシュできる

一般にRSSアプリが「キャッシュ」といった場合、それは「RSSフィードに含まれる本文」をローカル保管することを指すことが多いようです。しかし、フィードに記事の一部しか入れてないサイトって結構あるので、そういったサイトのコンテンツはキャッシュされてるとはいっても記事全文を読もうと思ったらオンラインでアクセスする必要があります。Bylineは、フィードだけでなく本文全体までキャッシュするので、オフラインでもばっちり閲覧ができます。iPhoneの3G接続環境に悩まされてる方にはオフラインの価値がわかるはずです(笑)

  • フィードに全文が含まれる場合は重複してキャッシュしない

とはいえRSSフィードに全文が含まれているサイトもあります。それらのサイトであらためて本文全体をキャッシュするのは、必要のないネットワークトラフィックと時間を使うことになり、無駄です。Bylineは、フィードに本文全体が含まれるか途中で切れているのかを自動判別しながら必要な記事のみ全文キャッシュしています。

  • ウェブページをそのままキャッシュするかテキスト変換して保管するかを選択できる

個人的にはこのテキスト変換がとても気に入っています。普通にRSSリーダーを使っていると、ちょっと目を離すとすぐに100や200の未読がたまってしまいますから、ウェブページのままでキャッシュするのはダウンロードのパフォーマンスに悪影響を及ぼします。Bylineで「テキストモード」を選択すれば、本文のテキスト部分のみ*2を超速でキャッシュしてくれるのでとても快適。RSSリーダー/アプリでは大量の記事をどれだけ素早く捌けるかが大事であり、テキストだけで十分。ちなみにBylineのテキスト変換はInstapaperのエンジンを使っています。


テキストはこんな感じ。グラフィックもダウンロードできるし、ウェブママである必要なし。これで十分。



「モバイル向けデザイン」を選ぶとウェブママではなく本文テキストのみキャッシュします。これが高速!あと、画面に書かれていますが本文全体をキャッシュするかどうかは自動判別します。「フィードごとのキャッシュ設定」で強制的にキャッシュさせることも可能。


その他の便利な機能は、

  • 記事をいろんな所へ転送できる

リンクのコピー、記事全文のメール送信、ツイッターへの投稿、InstapaperやReadItLaterへの転送、などができます。ぼくはInstapaperとReadItLaterを使い分けているので、両方へ転送できるのはとっても便利。

ぼくはGoogleリーダーの「メモで共有」機能を使って、気になった記事にコメントを添え「Google2Tweet」というサービス経由でツイッターへ投稿しています。Bylineで記事を読みながら「これはみんなと共有したい」と思った時にこの機能を使ってつぶやいています。


などです。いずれもオフライン時でも操作できて、次回オンライン接続した時に同期がとられます。


通信環境がいいところで使うなら他にもいいアプリがあるでしょうが、オフライン利用を重視するならBylineは超おすすめ、というわけです。

*1:フィードの管理はGoogleリーダー側でやります。Bylineではできません

*2:グラフィックスもいっしょにダウンロードするオプションもあります