結構単純な動機だったらどうしよう、IBMによるSun買収


IBM による Sun Microsystems の買収騒動がホットな話題を業界内に振りまいていますが、たしかに謎な買収であります。


IBMによるサン買収のねらいはソフトウェアではない』という大部分がまあそりゃそうでしょうという Computer World の記事がありますが、その中で言及されているように IBM は既存戦略を補うために買収をするのです、普通。戦略上明らかに足りないと思われるものを買うのです。ぼくの身近なところでは、Lotus だって Tivoli だって Rational だってみんなそう。


たしかに、Java が欲しいのかという意見ももっともらしいけど、これまた記事にあるように「何かをするために Java を手に入れる」というよりは「Java の所有者が誰かはっきりさせるため」という意味しか持たない気がする。そのための 65 億ドルではあまりにも大きい。


Sun が買収されること自身にはそれほど興味はありません (興味が持てる時代じゃなくなった) が、IBM が何を考えているのかってすごく興味があります。ストレージの領域ねえ、おもしろい視点かもしれない。いまや IBMクラウドへの舵きりを猛スピードでかけているようだし。ただぼくの印象では、IBM はこの領域は結構最先端を走ってるんじゃないかと思うので、よほど注目に値する技術が Sun に隠されていない限りその線も薄い。うーん。