「じゃないですか」が増えてきた


「じゃないですか」という言い回しが気になります。良い意味で気になるのではなく、どちらかというと逆。これ基本的に、相手に同意を求めるときに使う言葉だと思うのですが、「ですよね」などに比べて意味合いが強く、使い方によっては聞いた側に不快感を感じさせます。


タイプA: 適切でとくに気にならない用法。念押しが裏切られたときなどに少々キレ気味に使う。

  • だからこういうことは事前に確認しておくべき、とあれだけ言ったじゃないですか。(ご、ごめんなさい...)


タイプB: それは変だろうと目くじらを立てるほどでもない用法だけどちょっと耳につく。自明のことの確認用。

  • 先週の金曜は大雨だったじゃないですか。(んま、たしかにね)


タイプC: 反対意見を想定しない同意の求め方で、不快。自明とは言い切れない微妙な事柄に関する意見の押し付け用法。

  • ひとがたくさん並んでると、思わず自分も並んでみたくなるじゃないですか。(そうじゃないひともたくさんいると思うけど。ぼくみたいに)


タイプD: 若い方々によく見られ、きわめて不快。他人が知らない自分自身のことについて言う場合に使われる。

  • 私って、物事を他人に強く言えないタイプじゃないですかぁ。(知らねえ、っつーの)


これだけ「じゃないですか」がはびこってくると、自分でもつられて口から出そうになるので注意しなくては。A や B はいいとしても、C や D って、相手に不快感を与えちゃうじゃないですか。(タイプC)