ジレンマだらけの実名主義 (愚痴です注意)


『実名推進派は人の気持ちがわからない人が多い。』という記事に触発されて、少々愚痴ります。


ぼくはこのブログにしてもTwitterにしても実名でやってます。ただし、所属する会社名は公にしていません。記事の内容やプロフィールを読めばXXX株式会社の斎藤広一であるということは簡単に類推できちゃうと思うのですが、とにかく自分から公言することはしない。


実名にする理由は簡単で、他人の意見のコピーじゃなくて自分の声をネットに書いておきたいから。自分が自分であることは実名でこそあらわせるものと考えるからです。だから匿名は使いません。(←ここ、単なる個人のこだわりだし自己満足チックなところもあるので、突っ込みナシでお願いします)


でも結局、会社名を伏せたとしても、あるいは「これは個人の意見ですよ、会社とは関係ないよ」と断り書きを添えたとしても、ひとたび問題発言ととられるような記事が見つかれば世間的にはどこの会社の誰々が書いたという視線で見られるので、記事内容の自由度はかなり限定されてしまいます。普通の会社員にとっては、世の中の会社という会社が取引先あるいは取引先候補になりえます。だからめったなこと、とりわけ特定の企業に対する否定的な意見は非常に書きづらいものがあります。結果として、刺激の少ないいい子ちゃん的記事が多くなりがちです。


なこともあって、興味を持って読んでいただける記事っていうのはジャーナリストにでもならない限り永遠に書けないんじゃないだろうか、と時折考えてしまうわけです。これがいまぼくが置かれている、「自分の声を書き記したいのに100%の自分自身で表現することはできない」というジレンマ世界。だから、匿名でネットしてるひとに実名で書きなさいなんてことはぼくは言えません。匿名であること自体は悪でもなんでもなくて、むしろ必要なことだと思う。問題なのは匿名であることをタテにした誹謗中傷や個人攻撃などの悪行そのものです。


いやあ、冒頭に書いたように本当にただの愚痴になってしまいました。まったく役立たずのエントリーで失礼いたしました。。。 ブログでの愚痴が許されるのは著名人だけだと思ってたので、今回は本当にまずい。ごめんなさい。