映画

『アバター (AVATAR)』は孤高の3D映画、かもしれない

『アバター (AVATAR)』を観てきました。この映画、3億ドルともいわれる製作費を投じているというのにすでに黒字化したという話も聞こえてくるほど空前の盛り上がりを見せています。 『アバター』は、過去の映画から借りてきたようなその平凡なストーリーは軽…

エンドクレジット後に始まる新たな「ともだち」の話 (映画『20世紀少年』をすべて観終わって)

公開から半月余り遅れてようやく『20世紀少年 最終章』を観ることができました。残念ながら、全三作を通じて映画としての密度は最後まで感じることができなかったな、というのが見終わった直後の感想。「相当なお金をかけて作ったテレビドラマ特番」という印…

そっと愛に気づかせる映画とひたすらイカれた映画

古い映画を2本、GEOでレンタル。貸し出し中だった「ERシーズン13」の代わりに、初めて観たものと久しぶりに観たものと。 『愛についてのキンゼイ・レポート』(2004年) 昆虫収集と分析に情熱を燃やす生物学者が結婚を機に人間の性をその研究対象とし (彼はそ…

『トゥモロー・ワールド』にはレノンを

2006年、フセイン元イラク大統領の死刑が執行された年に公開された映画、『トゥモロー・ワールド』(原題: Children of Men) を観ました。 物語の展開は、「人類に子どもが産まれなくなってしまう (原因は明かされない)」とう状況からスタートし、人類に明日…

必聴、映画『20世紀少年』をこき下ろした番組

いやあ、これはチョーおすすめ。本当に面白い。 町山智浩のザ・邦画・ハスラー!「20世紀少年<第2章>最後の希望」(http://www.tbsradio.jp/utamaru/2009/02/post_403.html) 映画評論家の町山智浩さんによる、"映画『20世紀少年』は最悪だ話" です。オリジ…

マイケル・クライトン氏の仕事について

黒人初のアメリカ合衆国大統領が選出されたその日、アメリカを代表する作家マイケル・クライトン氏がお亡くなりになったとのニュースが飛び込んできました。(後日補記: 亡くなられたのは11月4日だったそうです) クライトン氏の仕事の中では、「ジュラシック…

『20世紀少年』 - なぜか、次回作が楽しみ

★注意して書きましたが、まだ映画を見ていないひとにとってはやっぱりネタバレありです 原作にド忠実と聞いていたので、最初のシーンが海ほたるだったのにはちょっと驚きましたが、それ以外は良くも悪くもほぼ評判通り。 簡単に感想を述べるならば 登場人物…

これから観る、『20世紀少年』

映画『20世紀少年』の公開が始まりましたが、ネット上での反応を見ていると、大方の意見は好意的なもののようです。今のところまだ、「よかったー」とか「次を早く観たいー」的な、具体的な記述がない感想がほとんどですが、代表的なコメントを読めばなんと…

『包帯クラブ』について

愛ってなんだろう、思いやりってなんだろう、ってことを語りだすと (酔ったときは特にだが) ついつい説教調になってしまいます。でも、そんな説教より一本の映画。 さて、世の中があまりにもジコチューに過ぎる今日この頃、映画『包帯クラブ』を観てピュアに…