古い映画を2本、GEOでレンタル。貸し出し中だった「ERシーズン13」の代わりに、初めて観たものと久しぶりに観たものと。
『愛についてのキンゼイ・レポート』(2004年)
昆虫収集と分析に情熱を燃やす生物学者が結婚を機に人間の性をその研究対象とし (彼はそれまで童貞だった)、個別インタビューによる膨大な数のサンプルを基にしたレポートを発表し世間の話題をさらったという実話。
その生物学者、キンゼイ博士にとっては、ある意味昆虫も人間も研究対象でしかなく、「性」についての研究をいたってクソまじめに進める彼がときには滑稽に、ときには悲哀をこめて描かれている作品です。(そういう意味でスケベな映画ではない)
一旦は名声を得たキンゼイ博士ですが、道徳的にこれどーなのよとか評価・分析が偏ってんじゃね?という批判が徐々に高まり、研究費を打ち切られ自身も体調を崩し、彼の地位は失墜していきます。そんな中、猟奇的な性行為遍歴を自慢げに語る男性、そして本当の愛(実際は同性愛だが)を見つけて幸せをつかんだ女性などのインタビューを通じて、キンゼイ博士は生物学的性とは別なところに「愛」というものがあり、人間にとってそれはとても大切なものなんだということに気づいたところで映画は終わります。
ということで、いたってシンプルなメッセージを伝える映画でして、んまあ、何と言いましょうか、リラックスして観れる作品です。悪くはないのですが、良かったか?と問われると、「普通」。
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『パルプ・フィクション』(1994年)
こちらはイカした映画です。かなり前に一度観てたのですが、淡々とした映画の次はやっぱタランティーノでしょう、ということで。
もう説明不要のチンピラ・ヤクザ映画。観始めるときには気づいていなかったのですが、この映画、2時間半以上ある "大作" なんですねえ。でもそんな時間は感じさせません。登場人物がとにかくにイケてます。サミュエル.L.ジャクソン、ジョン・トラボルタ、ユマ・サーマン、そしてブルース・ウィリスが話を引っ張ります。そんな彼・彼女らが「殺し屋」と「ヤクザのボスの女」と「八百長試合を裏切って勝ち逃げするボクサー」を演じ、それぞれ独立した話がクネクネから見合っていく展開を見せます。
まあこちらはメッセージもクソもありません。アメリカ人も一目置くと言われるサミュエル.L.ジャクソンの「mother fucker!」の発音を聴くため、そして、タラティーノの悪ノリワールドに浸るための映画ですね。作品の冒頭でも、自ら「取るに足りない作り話だ」と宣言してますし。過激さはほどほどに抑えてありますので、比較的一般にも受け入れられやすい(?)タランティーノ作品ではないでしょうか。
(↓それにしてもこのDVDジャケット、イケてないなあ。主役はサミュエル.L.ジャクソンとジョン・トラボルタでしょ、やはり。そもそもこんなシーン映画中にないし)
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