ノーツがバージョン14になっていた

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IBMからHCLへNotes/Dominoが売却されたのがバージョン8の時。今週、Notes/Dominoバージョン14が発表され、あー、継続してノーツに投資し続けてくれる会社があるのだな、と感慨もひとしおでした。

 

ぼくが純ジャパ企業から外資系企業へ勤務先の舵を切るきっかけとなったのはノーツであり、様々なdisりを受けてもなお、ノーツが成長を続けているのは感慨深いものがあります。

 

何より、そのコンセプト、思想が時代を超越しています。たしかにNotes/Dominoはウェブへのトランスフォーメーションで方向性を見誤りました。しかし、ノーツの思想、フィロソフィーは、今なお、ソフトウェア史上最高のイノベーションだと確信しています。

 

I Love Notes. これほどすばらしいソフトウェアが今後生まれるのだろうか?と思えるほど、ノーツは革命的で確信的できわめてユニークな発明だったと思います。

電気シェーバーはフィリップスのこと(その3)

ぼくの愛用しているフィリップスの電気シェーバーは、ほぼ正確には6年から7年で挙動が怪しくなります。寿命が来たってやつでしょうけれど、買い替えるたびに機種だって違うのに同じような時期に故障するなんて、まるでソニータイマー(死語)が入っているのではないかと思わせる正確さです。

ということで前回購入してから6年を少し超えたところで、果たしてぼくの電気シェーバーはおかしな動きを始めました。髭剃りが機能しなくなるのは大変困るので、速攻で新しいハードを調達。もちろん、今回もフィリップス製一択です。

 

左が今回購入したモデル、右がこれまで使っていたモデルです。少し身長が伸びてますね。

 

横から見ると外見の違いが明確。従来モデルに比べて直線的になっています。持ち手へのフィット感は従来モデルのほうが上のように思います。

 

電気シェーバーも他の家電のご多分に漏れず毎年モデルチェンジをし進化し続けています。もっとも、電気シェーバーという「髭を剃る」という極めてシンプルな目的のために生まれた物は、剃り味を上げる、肌への負担を下げるといった基本機能以外の部分については、年を重ねても大きく進化する余地はなく、購入のたびに「進化の証」として与えられた新機能(追加機能)たちはほとんど活用されることなく、眠ったままであるのが通例です。今回購入したモデルも、スマホ連携をはじめとして本体に仕込まれた各種センサーから集めたデータをもとに「剃り方の診断や提案」をしてくるなど目新しい機能が搭載されてはいるのですが、おそらく使うことはないと思います。

 

従来モデルのシェービングヘッド。フィリップス製の特長である、3つのローターの内側で内刃が回転します。内場が振動(左右往復する)のではなく回転するところが動作音の静けさの要因のひとつ。

 

今回購入したモデル。ローターの外側の部分の面積が広くなっています。この部分が肌の上の「滑り」を良くしているそうです。

 

それでもなお、今後もぼくはフィリップスを選び続けるでしょう。数々の「進化」があろうがなかろうが、フィリップス製品が持つ電気シェーバーにおニークで普遍的な構造が、私との相性抜群なのです。それは、ほどほどの深剃り具合だったり静かさだったり肌へのタッチだったり、そんなようなものです。髭の濃い方や深剃りを追求される方にはもっといいモデルが他メーカーから出ていますが、ぼくにはフィリップスの電気シェーバーがいい塩梅、ぴったりなのです。

 

さきほど、電気シェーバーなんて劇的に進化することはない、と言いましたが、最近パナソニックから発売された小型の「ラムダッシュ パームイン」は、イノベーティブな製品です。「髭を剃る」という基本性能はそのままに、従来の電気シェーバーとは大きく異なる小型化とフォルムを実現し、電気シェーバーの新しい使い方、新しい付き合い方を提案しています。ぼくが買うことはないと思いますが、パナソニックなかなかやるなあ、と唸ったモデルでした。

 

コインランドリー初体験

私の実家は裕福な家庭とはいえず、家に風呂を持つことができたのは中学生になるころ都営住宅の抽選に当たって入居できるようになってからだし、エアコンもそのころにはじめて導入、電子レンジもそんな感じでした。まあ、昭和の一般的な家庭あるあるなのかもしれないけど、そんな家庭環境でも洗濯機だけは常に家にあった気がします。ほんとに小さいころは水回りが共同のアパート暮らしだったのでそのころは違ったのかもしれませんが。

 

ということで、二層式だろうが単層式だろうが全自動だろうが、ぼくには、自宅に洗濯機がある風景が記憶されていました。なので、これまでの人生五十余年、コインランドリーとは無縁の生活を送ってきました。

 

そんなぼくですが、諸事情ありまして、この度コインランドリーデビューを果たしました! 近所にある「Baluko Laundry Place」というところに初訪問であります。

 

いまのコインランドリー、よくできてますねー。普通にアプリ連携してるし。洗濯物入れてQRコード読み込んでアプリで決済した直後から目の前の洗濯機が稼働し始めただけで感動してしまいました。店舗内はWiFiも飛んでるし。

 

稼働状況はアプリで確認できるので、完了までの間は近所のスタバでスコーンをいただきます。

 

こうやって、ネットとITで世の中はどんどん便利になっていくのだなあ、と実感。たまたま先日、美容院で美容師さんから突然「あい・おー・てぃーって、普及していくんですかね?」と聞かれたんですが、いやいや、もう特別なものではないよ、そこらじゅうのモノがネットにつながって便利になってますよね、といくつかの例をあげて話しをたばかりでした。

 

その美容師はIoTがもたらす負の側面、つまりセキュリティとかプライバシーの漏洩などを気にしていましたが、そういう話は今に始まったことではなく、テクノロジーが発展していく過程で常にイタチごっこをしてきたものですね。軽視してはいけませんが過度に悲観的になることでもないと考えています。

ノンアルビールといえばバービカン

車で食事に出かけたときなど、アルコールを飲みたいけれどそうもいかないという状況でノンアルコールビールを注文することが多くなりました。自宅でも、アルコール摂取を控えるためにノンアルのビールやハイボールを冷蔵庫に常備するようになりました。

 

ノンアルビールにもいろいろなものがあって、ぼくはサントリーのオールフリーが比較的好みなのですが、振り返ってみると、大昔、「バービカン」というノンアルビールがあったことを思い出しました。このバービカン、正直に言って、まったくおいしくありませんでした。現在のノンアルビールのクオリティを考えると信じられないくらいに味気ない飲み物でした。それでも当時は画期的な商品として話題になりましたし、それなりに消費もあったんじゃないかと思います。その誕生は1986年、実に37年前です。

 

製造元の宝酒造はその後も改良を続けたのですが、いつのまにか店頭からは姿を消していきました。ぼくはてっきり、どこかのタイミングで販売停止になったものかと思い込んでいたのですが、バービカンの魂はまだ生きていたのですねー。販売権を他社へ譲りつつ、2010年から「龍馬1865」と改名してまだ販売は続いていたようです。

この龍馬1865、源流がバービカンであるとは知らずにどこかのレストランで飲んだ記憶があります。いただいたのはその1回きりだったと思うのですが、味の印象はさほど悪いものではありませんでした。少なくともバービカンとは別物ですね。

 

あの龍馬1865はバービカンだったのか!という驚きを共有したくてメモとして残した次第です。

レンタルビデオ屋さんの転換

先日、数年ぶりにレンタルビデオ屋さんへ行って来て、その変貌ぶりに驚きました。海外ドラマにとどまらずテレビ番組でさえもオンライン(オンデマンド)で鑑賞することがほとんどになってからは、もうここ何年もレンタルビデオ屋さんへ行くことはありませんでした。

 

久々に訪店して驚いたのは、比較的広めの店内のほとんどが、ここはドラッグストアか?100円ショップか?と錯覚を起こしそうになるくらい日用品や食料品で占拠されていたこと。ビデオソフトの陳列棚は店内スペースの1/5くらいですかね、しかも位置的に店の入り口から一番奥の目立たない場所へ、シャンプーや歯ブラシやポップコーンよりももっと奥の方へ、文字通り「追いやられて」いるかのような扱いでした。

 

そんなレンタルビデオ屋さんにも利用価値はあって、あるからこそ今回久々に訪れたのですが、オンラインでは観られない、観られたとしても課金が高い、などの過去作品がレンタルビデオ屋さんだと一本120円で観られるからです。これすごくありがたい。

 

今はわざわざリアル店舗に行かなくても宅配サービスを提供するレンタルビデオ屋さんもありますが、リアル店舗に足を運んで棚をザザーっと見渡すことで思わぬ作品に出会うことができるのは、Amazonとリアル本屋の関係と同じですかね。

勝沼ワイナリーめぐり

ぼくはワインにはまったく詳しくないのですが、ワイン好きの奥さんの発案で「勝沼でワイナリー巡りをしよう!」ということになりまして、泊まりがけで勝沼へ行ってきました。通常、我が家から山梨くらいの距離感だと自分で車を運転して行くのですが、今回の目的はワイナリー巡り、そう、テイスティングしまくるのも重要ミッションひとつでありまして、となると車を運転するわけにはいきません。ということで勝沼地区までは電車、現地ではタクシーと徒歩のコンビネーションで様々なワイナリーにお邪魔する、という旅程を組みました。

 

特急あずさでGO!

 

そもそもワイナリーに行く、という経験がこれまでなかったこともあって、今回の旅では2か所のワイナリーで「ワイナリーツアー」に参加してきました。ぶどう畑を歩いて回って様々な品種のぶどうやその栽培方法の違い、味の違い(実際に実がなっているぶどうをつまみ食いしてその甘さや渋みなどを体験)を教わったり、それらの違いがワインの味に大きく影響すること、そして、醸造の流れの説明を受けたり、発酵、熟成に使う設備や樽を間近で観察したり、という具合に多くの体験をすることができました。

 

白ワイン発酵中! 樽から生えている管は炭酸ガスを逃がすための仕掛け

 

今回参加した2つのツアーの片方、ルミエールワイナリーでは、珍しい「石蔵発酵槽」を見学することができました。赤ワインを発酵させる際、ステンレスタンクの代わりに花崗岩で地下に作られた石蔵を用いるもので、明治時代に構築され、国登録有形文化財/日本遺産に認定されている貴重な、しかも、現役の発酵槽を「体験」してきました。

www.lumiere.jp

 

左側の壁の奥(裏側)で実際にワインが発酵中です

 

そのようなツアーへの参加だけでなく、いくつものワイナリーにお邪魔してたくさんのテイスティングをして、同じ原料(ぶどう)でも栽培法や醸造法でまったく異なる風味のワインができあがることを実感。テイスティングを重ねて見えてきたのは、勝沼でワイン向けに育てられている日本固有品種のぶどうは、「甲州」という文字通りこの地で生まれたものと、「マスカット・ベーリーA」という新潟産まれ(現在の生産量は山梨が全国一)の品種が主流なのだな、ということ。前者が白ワイン、後者が赤ワインに使われます。(食用でもあります)

 

こんな古民家風なワイナリーがいくつもありました

 

テイスティングするワインの提供方法は、セルフサービス型(試飲のために特別に作られたワインセラーで、お金やプリペイドカードを差し込んで試飲したいワインボトルの上にあるボタンを押すと適量がグラスに注がれるもの)、少量のワインを注いだワイングラスをサーブしてくれるパターン、そして小さなカップに試飲ワインが入ったもの、など様々でした。

 

 

すべの試飲で実際に「飲んで」しまうのではなく、ワインを口に含んで味と香りを確認したら吐き出してしまうことにより、たくさん試飲しても酔っ払ってしまうことなく、その後の食事や温泉も満喫できました。(吐き出し禁止のワイナリーもありました。コロナ対策ですかね)

 

ということで、初心者の初心者による初心者のためのワイナリーめぐり、大いに楽しめました。

『シン・仮面ライダー』いまさらながらやっと観た

観よう観ようと思いつつも結局観ずじまいになってしまう、という映画はだれしもたくさん抱えていると思うのですが、ぼくにとっての『シン・仮面ライダー』はそんな作品になりかねないひとつ。だったのですが、今回、アマゾンプライムでようやく観ることができました。

 

「シン・~」作品の皮切りとなった『シン・ゴジラ』が結構おもしろくて、期待して臨んだ『シン・ウルトラマン』が若干微妙で、まあ、庵野さん自身が監督ではなかったから仕方ないかと勝手な解釈で気持ちを整理させ、で今回、再び庵野さん自らメガホンをとるということで『シン・仮面ライダー』にはそれなりに期待していたのですが、随所に見どころはあったものの作品的には「おもしろかった!」と喜べるには至らなかったな、というのが正直なところです。

 

細かい突っ込みどころを指摘しだすときりがないので控えておきますが、全体としてみたときにもうちょっとがんばってもらいたかったなー、と感じたのは、「ショッカーの存在感がなかったこと」です。

 

ショッカー=SHOCKERの「組織の説明」は台詞レベル(文字レベル)ではなされたものの、作品を通じてショッカーという組織の存在感や「意思」みたいなものがほとんど感じられず、ストーリー展開は仮面ライダー対各怪人たち(仮面ライダー0号含)を次々に流していった、という格好になっていました。こうなるとテレビでやってる一話完結のヒーローものと何ら変わらず、主人公がいかに敵の怪人を倒すかというシンプルすぎる「勧善懲悪の戦いの連続」になってしまいます。ショッカーという組織名がひじょーに長い英語の頭文字を取ったものであるという設定まで与えたのであれば、それを体現するショッカーという組織そのものに仮面ライダーが立ち向かって、善悪とは何か、人間が犯している罪とは、とかたとえばそういった考えさせられるテーマを軸にストーリーを構成していったほうが「大人向けライダー」としては良かったのではないかな、と思いました。

 

キャスティングに関しては、大森南朋松坂桃李長澤まさみ仲村トオル安田顕塚本晋也などの大物たちをチョイ役や「声だけ出演」で配置するという贅沢をしている一方で、ファンには申し訳ないけどあの蜂女はないわー。彼女が悪いわけでもないしドラマなどでいい役していることもあるんだけど、これだけの大物に交じって蜂女を演じさせるのはちょっと酷だったかな。

 

ということで、相変わらずの庵野作品というこということで台詞が多くて疲れる(というか一回の鑑賞だけではすべてを吸収しきれない)という特徴を持つこの作品、構成やストーリーの軸を変えたらもっともおもしろくなったんじゃないかな、というのが感想でした。

 

で、最後に一言。やっぱり昭和仮面ライダーはかっこいいな!