勝沼ワイナリーめぐり

ぼくはワインにはまったく詳しくないのですが、ワイン好きの奥さんの発案で「勝沼でワイナリー巡りをしよう!」ということになりまして、泊まりがけで勝沼へ行ってきました。通常、我が家から山梨くらいの距離感だと自分で車を運転して行くのですが、今回の目的はワイナリー巡り、そう、テイスティングしまくるのも重要ミッションひとつでありまして、となると車を運転するわけにはいきません。ということで勝沼地区までは電車、現地ではタクシーと徒歩のコンビネーションで様々なワイナリーにお邪魔する、という旅程を組みました。

 

特急あずさでGO!

 

そもそもワイナリーに行く、という経験がこれまでなかったこともあって、今回の旅では2か所のワイナリーで「ワイナリーツアー」に参加してきました。ぶどう畑を歩いて回って様々な品種のぶどうやその栽培方法の違い、味の違い(実際に実がなっているぶどうをつまみ食いしてその甘さや渋みなどを体験)を教わったり、それらの違いがワインの味に大きく影響すること、そして、醸造の流れの説明を受けたり、発酵、熟成に使う設備や樽を間近で観察したり、という具合に多くの体験をすることができました。

 

白ワイン発酵中! 樽から生えている管は炭酸ガスを逃がすための仕掛け

 

今回参加した2つのツアーの片方、ルミエールワイナリーでは、珍しい「石蔵発酵槽」を見学することができました。赤ワインを発酵させる際、ステンレスタンクの代わりに花崗岩で地下に作られた石蔵を用いるもので、明治時代に構築され、国登録有形文化財/日本遺産に認定されている貴重な、しかも、現役の発酵槽を「体験」してきました。

www.lumiere.jp

 

左側の壁の奥(裏側)で実際にワインが発酵中です

 

そのようなツアーへの参加だけでなく、いくつものワイナリーにお邪魔してたくさんのテイスティングをして、同じ原料(ぶどう)でも栽培法や醸造法でまったく異なる風味のワインができあがることを実感。テイスティングを重ねて見えてきたのは、勝沼でワイン向けに育てられている日本固有品種のぶどうは、「甲州」という文字通りこの地で生まれたものと、「マスカット・ベーリーA」という新潟産まれ(現在の生産量は山梨が全国一)の品種が主流なのだな、ということ。前者が白ワイン、後者が赤ワインに使われます。(食用でもあります)

 

こんな古民家風なワイナリーがいくつもありました

 

テイスティングするワインの提供方法は、セルフサービス型(試飲のために特別に作られたワインセラーで、お金やプリペイドカードを差し込んで試飲したいワインボトルの上にあるボタンを押すと適量がグラスに注がれるもの)、少量のワインを注いだワイングラスをサーブしてくれるパターン、そして小さなカップに試飲ワインが入ったもの、など様々でした。

 

 

すべの試飲で実際に「飲んで」しまうのではなく、ワインを口に含んで味と香りを確認したら吐き出してしまうことにより、たくさん試飲しても酔っ払ってしまうことなく、その後の食事や温泉も満喫できました。(吐き出し禁止のワイナリーもありました。コロナ対策ですかね)

 

ということで、初心者の初心者による初心者のためのワイナリーめぐり、大いに楽しめました。