名刺交換

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 ここのところ品川駅では、「最近、駅構内で名刺交換を執拗に迫る迷惑行為が多発してるので注意してね」という構内アナウンスが毎日流れています。なるほど、この手の研修という名の迷惑行為が多くなるのはちょうどこの時期ですね、たしかに。

 

というか、まだあるんですね、こんな研修。

 

ちなみにぼくが社会人一年目に経験した研修は、当時まだ元気だったオフコンとその周辺機器を組み合わせたちょっとした「ソリューション」を飛び込み営業するというものでした。研修中の若造に飛び込み営業された方も迷惑だったでしょうが、こちらはそれなりに必死。無茶なことやらせるよなあ、という反発心も持っていましたが、一応会社の名刺を持たされていたので、会社の方もそれなりの覚悟というかリスクを背負っての根性研修だったのでしょう。

 

そんな研修だから何も得るものがなかったのかと言われると、無意味というほどでもなかったかな、とは思います。無駄なプライドを捨てるとか、言葉で言われてもなかなか体得できないことを短期間で得られた気はします。たぶん。

 

とは言え、相手のあることだから、迷惑行為との差は紙一重。同じことを学ばせるにしても、社会を巻き込んだ形でやる必要があったのかと自問すれば、別な手段もあったはずと思います。冒頭で触れた、とにかく名刺交換させてくださいと迫るのは迷惑行為であるだけでなく、構内放送も言っていましたが犯罪に結び付く要素も持ち合わせています。根性を鍛えるのも研修の大事な目的のひとつかもしれませんが、別な方法でお願いしたいものです。