山を目指さないチリツモ


「塵も積もれば山となる」とはよく言ったものですが、文字通り塵が積み上がって山になっていく場合と、塵のような行いでもそれを続けることによって別な価値につながるケースがあります。


ぼくが日常的に心がけている「エスカレーター使わない、電車座らない」では後者を実感しています。


エスカレーターじゃなくて階段使ってる」という話をするとダイエットでもしてるのかと言われるのですが、どうなんですかね、たかだか1、2階分の上り下りに階段使ったところで消費されるカロリーは知れてますし、その行為だけで贅肉落とそうだなんて思っていません。そりゃ1年間とか長いスパンで見ればそれなりの足し算になるのかもしれませんが、ぼくがこの行いを続けるのはそこがポイントではありません。


階段を使う、電車では立つ、といった行いを続けることによって、「楽をしない。自分の体に適度な負荷をかける」という習慣がつきます。そうすることによって、「階段、立ち」からの直接的な効果だけでなく、少しずつでも運動をするという行動パターンが生活全般に浸透し、結果として気付かない所で健康が増進されていくという無意識の正の連鎖が起きる。ココが、「チリツモ」のもうひとつの本質的な価値だと思うんですよね。


今日で44回目の誕生日を迎えました。年々体は衰えていきますので、今後も日々慎ましく(笑)生きてまいる所存でございますです。