ぼくらの食器洗い機はどこへ行く


我が家において「壊れると困る家電ナンバーワン」は洗濯機ですが、その次に壊れられると大変なことになる家電は食器洗い機であります。そんな大事な大事な食器洗い機、もう7-8年くらい使ったでしょうか、こいつがついにぶっ壊れまして、夫婦で話し合うまでもなく阿吽の呼吸で即座に買い替えが確定。


で、さっそくネットで市場リサーチを始めたのですが、いやあ、驚きましたねえ。なんですかこの寡占市場は。比較サイトを見るとパナソニック製ばっかりです。たとえばカカクコムで食器洗い機のところを見ると、「売れ筋」、「注目度」、「満足度」それぞれのカテゴリーで上位5位までにランクインしている商品のうちパナソニック以外のメーカー製はたったのひとつです。ランクイン15商品中、実に14商品がパナソニック。我が家で愛用していたTOTOはいつのまにか表舞台からは姿を消してしまったようで、TOTOのサイトへ行っても食器洗い機はもう存在していません…。


とはいえネットだとなんでも極端に見えちゃうのかなと思って浦和の家電量販店へ足を運んだのですが、キッチン担当販売員の方のコメントも「事実上の独占市場、パナソニックしか選択肢がないんです」とのこと。いくつかの他メーカーからも食器洗い機は出ているのですが、売れ筋が完全にパナソニック寄りになっているそうです。


世の中的には、ぼくの気づかないうちにシステムキッチンの高度化が進んでいて、いまどき外付けの食器洗い機はニーズがあまりないみたいですね。いまは食器洗い "機能" としてキッチンビルトイン型で購入されていくのが主流だそうで。でもですよ、可動部は多いし、内部は水でびしゃびしゃだし、ポンプ酷使するし、朝昼晩フル回転で働くし、どう考えても母屋のシステムキッチンより寿命短いと思うのです。参考までに壊れたときの修理代とかユニットごと交換しなくちゃならなくなったときの費用を販売員さんに聞いてみたのですが、明らかに外付け商品より高い。うーん、それでいいのか、日本!


興味深いことに、その販売員さんによれば今日だけでパナソニック製の食器洗い機が3台も売れたとか。昔から食器洗い機を使っている人が買い続けている、そんな市場なんですかね。