家電の市場原理


20世紀に買った自宅のトリニトロンがハラショー*1でゴキゲンな動きを続ける*2ので、しかたなくテレビ受像機買い換えのために重い腰を上げたのがこの週末。地元のヤマダ電機で店員に値引きを迫っていると、このやる気のない正直な店員、なぜか別な店をすすめるのです。


「いやぁ、うちだと店長決済のここまでしか下げられないです。池袋の "ラヴィー" (と、聞こえた) だったらもっと安いんじゃないかなぁ。そちらへ行かれたらどうですか」


こっちは買う気満々だったのに他店へ行けとはひどい対応だなと思いつつ家に帰って「池袋 lavie」でググると、"LAVIヤマダで NECLaVie を買いましたw」という価格.comへの書き込みがトップでヒットする。おやおや、"ラヴィー" は lavie じゃなかったのか、LAVI ヤマダっつーヤマダ電機の系列店かい、と浦和店店員の言動に合点がいく。さらにネットで調べていくと、どうもこの池袋店は LAVI じゃなくて LABI だったりしたのだが、まあそれはどうでもよいとして、かなり安い店らしいということがわかる。おそらく、日ごろから価格.comなどで情報収集しながら家電を購入されている方々には「LABI池袋 = 激安」の方程式は常識中の常識だと思うのですが、こちとら筋金入りのデジタルデバイ道なのでそんなこともわかっていなかった。


いやぁしかし、安い。意中のソニー BRAVIA*3 の同じモデルの価格が、浦和で限界と言われた金額からさらに6万円強も池袋のほうが安かった。競争が激ければ激しいほど、ネットで噂になればなるほど価格は下がるという、買い手にとってはうれしい好循環な螺旋を描くわけですな。


すぐ横にビックカメラがあるLABI池袋、ネットの評判とあいまって無敵の安さのようです。

*1:この言葉を最初に知ったのは『時計仕掛けのオレンジ』

*2:マニュアルにも説明のない「オートシャットオフ」という表示が出て勝手に電源が落ちる、時おり筐体内から火花が散るような音がする、など

*3:浦和のヤマダに出向いていったときはソニー製などまったく眼中なかったんだけど、店頭で見比べると暗部の表現が段違いに良かった。ソニー液晶テレビは発色が良すぎて疲れるとか赤が強いんじゃないかとか言われているようですが、使う本人が実物見て気に入ったんだから、それでいいのである