ひそかにワクワクしてたりして、2009年

saitokoichi2009-01-05



初仕事ともなると気分も新たにがんばろうという、それなりのリフレッシュ感を持って出社するのが通例ですが、今年は世の不況ばかりが頭をかすめ、いまひとつシャキッとしない社会復帰初日の朝でした。


消沈気分に追い討ちをかけるように、正月休み明けで通常以上にトラフィックが増えているせいだろうか、今日は社内のメールシステムのレスポンスも社外のウェブサイトへのアクセスもやたらとスローで、これまで見たことのなかった Chrome のアラート画面 (右上参照) が何度も出現する始末。しかしこのイラスト、ちっともクールじゃないですね。なにか意味なり背景があるのかな?


まあでも、ものは考えようです。こういう商売の冷え込みが厳しいときだからこそ、どんな業界でも --ぼくの場合はIT業界ですが-- 「本物」が勝ち残っていくのではないか、っていう期待があって、会社人を離れて一個人の立場からは、結構ドラマチックでダイナミックでいろんなことが起こる一年になるのではないかなー、とひそかにワクワクしております。


身の回りで言えば、

  • クラウドコンピューティングについては、Windows Azure (←カナ表記は「ジュール」で決まりでしょうね) の姿が徐々に見えてくる一年でしょう。この分野でも、良くも悪くもマイクロソフトの挙動が業界をゆすり動かすことは間違いなさそう。開発者をつかんでいるところはやっぱ強いです。そこを上手に誘導できれば、彼らが主導権を握る日も近いかもしれません。(Ray Ozzie だから、うまくやるような気もするし...)
  • SaaSは堅調に成長するでしょう。市場のパイはまだそれほど大きくないので、世間で騒がれているような派手派手しい動きではなく、一歩一歩階段を上る感じ。ただここも Azure の動きに注意が必要で、「プラットフォーム」の考え方なり勢力図が少しずつ変わることにより受ける影響があるかもしれません。
  • 継続して注目していきたいのがモバイルの行方。ケータイと iPhone が並んで語られることに相変わらず違和感がありますが、ネット常時セツゾッカー(接続er)のためのデバイスとしては iPhone はよいポジションにいると思います。ただ、メカとしてもソフトウェアプラットフォームとしてもこれ以上リッチにしないでほしい。非常にいいポジションにいる反面、ある意味非常に微妙なところに立っているわけで、"既存の何かに" 近寄ってしまうようなことをすればすぐに飽きられるでしょう。(そういう意味で、ケータイはケータイのままでよくって、むしろ NetBookiPhone を真似ずに別アングルのシンプルさを追求していくと市場としては面白と思う)


ということで、やっぱり、一年を楽しく過ごそうと心新たにしたのであります。