銘柄豚とんかつを定食で気軽に味わう。『豚組食堂』(六本木)


各地の銘柄豚を使った "究極のとんかつ" を出す西麻布の『豚組』(http://butagumi.com/nishiazabu/)が、ゴールデンウィーク連休前の4月28日に姉妹店『豚組食堂』(http://butagumi.com/shokudo/)を六本木にオープンしましたので行ってきました。実は、グランドオープン前のレセプション(試食会)にもお誘いいただいていたのですが、仕事の都合がどうしてもつけられず、今回が初めての訪問です。


場所は六本木ヒルズノースタワーの地下一階食品街。店内に入ると、とんかつ屋にはめずらしいオープンキッチンを囲むカウンターがどーんと置かれ、奥にはテーブル席もあります。西麻布の豚組は民家を使った落ちきある佇まいが特長でしたが、こちら豚組食堂はカジュアルに気軽にひとりでも立ち寄れるまさに「食堂」としてのとんかつ屋ですね。



オープンキッチンのとんかつ屋といえばまっさきに思い出すのは目黒の『とんき』ですが、豚組食堂はとんきを豚組風にアレンジしたとでもいいましょうか、モダンさがあって六本木というロケーションにもマッチしています。おや、と思ったのは、カウンターが白木ではなかった点。とんきもそうですが、とんかつ屋のカウンターといえばまず白木っていうのが標準かと思っていたのですが、あえて違う素材を選んでいるところにもこだわりを感じます。



今回は仕事帰りということもありグラスビールをいただきながら注文するとんかつを選んでいました。メニューには「スタンダード」と「プレミアム」の二種類の銘柄豚がまずあって、それぞれロースとフィレ(ヒレ)を好みで選択、あとは厚さを指定(標準、厚切り1.5倍、超厚切り2倍)します。ぼくは断然ロース派なので迷わずロース。厚さはどうしようか少し悩んだのですが、豚組が選んだ素材を楽しむなら超厚切りでしょう!と思い、奮発して「2倍」を選択。


そしてこれが、松坂ポークの超厚切り2倍ロース。


いやーーー、うまい。見た目より相当に口当たりが軽く、続いてまろやかな味わいと甘い香りが口を鼻を通り抜けていきます。食べ方には「指定」がありまして(笑)、まずは何もつけずに、次は岩塩、そのあとで特製ソースをつけていただくようにとメニューに書いてあります。ご指定のままに試しましたが、ぼくはソースが一番いいなあ。これは豚組に限った話ではないのですが、ぼくはとんかつはソースでいただかなきゃ派なのです。塩はぼくにはどうも強すぎるのです。かつよりも先に舌が「塩の味」を感じちゃうのですね。むしろ、店ごとのこだわりでブレンドされた甘めのソースをほーーんの微量だけ垂らしていただくのがとんかつを一番楽しめる食べ方だと信じているのです。


飲み屋ではないのでおつまみのメニューはありません。アルコールをいただく人は1〜2杯飲んで、あとはとんかつを堪能してお会計、という楽しみ方がスタンダードかな。ちなみに今回の私は、ビールと赤ワインをそれぞれグラスでいただきました。そうそう、飲み物メニューに黒烏龍茶があるのはグッド。いろんなとんかつ屋へ行っていますが、どうして黒烏龍茶がメニューにないんだろうといつも不思議に思っていました。



繰り返しますが、写真で見るほど重たくないです。衣の存在感も「肉が主役、ぼくは脇役」をちゃんとわきまえている感じで、全体のバランスが非常によい。キャベツも甘くておいしく、そして何よりご飯がすばらしい!お米自身の味はもちろん、炊き加減が絶妙で、ふだん定食のご飯をおかわりすることはまずないぼくが自然におかわりを頼んでしまっていました。


上級なとんかつをリーズナブルなお値段で楽しみたい、そんな思いに応えてくれる、すばらしいお店です。ひとりでも気軽に立ち寄れるので、おすすめです!

豚組食堂
東京都港区六本木6-2-31 六本木ヒルズノースタワー B1F
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