『野菜一日これ一本』が攻めのバージョンアップ


過去にカゴメ伊藤園の野菜ジュースバトルについて何度もレポートし、すっかり野菜ジュースウォッチャーみたいになっておりますが、このバトルで常に先手をとっているカゴメさんが今回も大胆な策で攻めの姿勢を貫いていますのでご報告。


5月14日に新発売となった新しい『野菜一日これ一本』には "濃縮野菜のチカラ" というサブネームが与えられ、その特長は食物繊維。原料の野菜を500gから350gへ減らす一方、食物繊維の含有量を増やしています。おかげで口あたりはかなりのセンイ。いかにも食物繊維入ってマスという仕上がりです。(カゴメの商品ページはこちら


もともとこの野菜ジュースバトルのテーマは「いかにたくさんの量の野菜をひとパックに突っ込むか」であり、当初主流だった「350q」を500gへ増量したのはカゴメでした。ところが今回は野菜の総量ではなく食物繊維の量に注目してきました。「500g」時代に入ってからはひとパックに詰め込める野菜総量が限界が見えたのか「カルシウム強化」など軽めの変化球で目先を変えてきましたが、今回は「350g」へ戻すという大胆な変化と引き換えに食物繊維を全面に出すという戦略をとってきたわけです。


個人的には繊維質の食べ物が大好きなため、「粗挽き」感覚の舌触りといえるほど繊維を濃厚に感じる新しい『野菜一日これ一本』の食物繊維強化は大歓迎です。飲み物というより「噛んで食べるもの」的な野菜ジュースですね。カゴメさんはこのフィールドでは攻め続けてますが、さて消費者の評価はどうなりますか、注目です。それによって「なぜ、人は野菜ジュースを飲むのか」の答えが見えてくるかもしれません。

関連する過去記事: