気持ちいいランニングの極意 〜 as a result running (はじめに)


「気持ちよくランニングする」ためにはどういった点に心がければいいか、自分なりの考えをまとめておきます。


はじめに断っておきますが、ぼくは走るのが決して速くありません。むしろ、平均より遅い方*1だと思っています。日常的なランニングでは、5:30/kmくらい。そんな程度の人間のランニング観ですから、タイムをどんどん上げていきたいという方には役に立たないと思いますのであしからず。気持ちよく走って、"結果として" タイムが上がるのならハッピーという人向けと思ってください。


【1】全体的に心がけたいこと

ずばり、「タイムに色気を出さない。息が切れない程度のペースを長い距離キープすることをより重視する」、です。


楽勝というわけではないけれど息が切れない(普通に会話できるくらい)ペースというのが、自分にとっての適スピードだと思っています。この時のフォームを崩さずに長い距離を走ることは、同じ場所で姿勢を変えずに立ち続けることが意外と大変なのと同様、楽ではないです。息が切れない上限のスピードで長く走ることによって、"結果として" そのラインが徐々に上がっていく(=スピードが上がる)という形がベストです。上り坂以外で息が切れたら、ペースが早すぎるんだと思うことです。


ぼくは、タイムに色気が出そうになったら、競技としてランニングを極めるのではなく健康のために走っているのだ、と考えるようにしています。


【2】フォームについて

フォームというのは体型や体力によって人それぞれベストな形が異なるのであまり限定的なことは書けませんが、まあこのくらいならみな共通して心がけてもいいかな、というあたりのことを三つまとめてみます。


一番大事なことは「コンパクトに走る」ということ。走っている自分を上空から見下ろしている状態を想像してみてください。真上から見てなるべく小さな円の中で体を動かしているだろうか、ということを気にしながら走ると良いと思います。腕、そして足の動く範囲がポイントでしょうか。腕をブンブン振らない、さらに、足は真下をまっすぐ蹴っているか、を確認しながら走ります。(詳しくは後述)


次は横から見た姿勢。胸を張り背筋が伸びているか→ズバリ「気をつけ」の姿勢を心がけることです。「気をつけ」が体重のバランスが一番良い状態で、さらに、あとでも書きますが背中が丸まっていると肺に十分な酸素を取り込めず走りが苦しくなります。


そして最後がちょっとわかりづらいと思いますが、「前に進もうとしない」ことです。ランニングの推進力は直接的にはもちろん足が地面を蹴ることによって生まれるのですが、「蹴って前に進もう」と考えて走ると余計な力が体の各所にかかり、バランスを欠いた走りになってしまいます。考え方としては、ほーんの少しだけ重心を前に持たせた状態で体を跳ね上げるように真上に蹴ることによって、"結果として" 前に進むんだ、という感覚です。前に進もうとすると、足が余計に前に出たり逆に必要以上に後ろに流れたりして、蹴り上げる力を無駄に使ってしまいます。乱暴に言えば、体の上下動など気にせずに真上にピョンピョン跳ねるくらいの気持ちでいるといいでしょう。前に進もうとせず、真上に跳ね上がる気持ちで走る、これが大事です。


これらが実践できると、腰が高い位置で安定してきたと感じることができると思います。(ぼくの場合、走り始めて30分程度経ったあたりから)。こうなったら、フォームが落ち着いてきた証拠です。体のどこにも無理な力が入っていないと感じる走りです。ここでペースを上げずに、その姿勢を長い距離保つのが、気持ちよく走る、ひいいては健康的に走るということになるんだと考えています。


ちょっと文章が長くなってしまったので、腕や足の使い方について次のエントリーで書こうと思います。

(続きはこちら

*1:過去に出たレースでは、完走者の順位で言うと真ん中より後ろです