今朝のNHKニュース「おはよう日本」でソユーズ打ち上げの特集があり、古川さんご自身やお母上のインタビューが流れていたのですが、その内容がすばらしかったのでご紹介。
古川さんが宇宙飛行士になりたかったその理由とはなんと、「ウルトラセブンになりたかったから」ですよ!
いつ見ても鳥肌の立つウルトラセブンのオープニング
「ウルトラセブンに憧れて」なんて中途半端な夢じゃありません、「セブンになりたかった」のです。お母上のインタビューによれば、モロボシ・ダンがウルトラセブンになるのをテレビで見て、どうやったら自分も変身できるのかをしつこく尋ねられたそうです。ウルトラセブンが宇宙人と知ったあとも(それ以前にセブンは架空の存在なわけですが…、そんなこと古川少年にはどうでもよろしかったわけですね)夢を追い続け、ついに今日、彼は宇宙人になったわけです。47歳という高齢での初飛行という点も、同世代として応援しないわけにはいきません。
なぜ他のヒーローではなくウルトラセブンだったのか? ウルトラセブンの魅力について答える古川さんのコメントがすばらしい!
「(ヒーローものとしては)ドラマ性があったこともあるのですが、それ以上に、怪獣とか宇宙人が必ずしも悪者じゃなくて地球人の方がちとおかしくないか?というメッセージが含まれているところにひかれた」(←生放送を食事しながら見ていたので、一言一句正確ではありません)
そう!世の中、そんなに単純に善悪決められることなんて少ないのです。世界には正しいものと悪いものがいて、それがどこから見ても善であり悪であると固定化しちゃうことの怖さをウルトラセブンは問うていたわけですね。私がウルトラセブンを史上最高傑作のテレビドラマと思う理由*1もそこです。
一見荒唐無稽な夢でもそれを追い求めて実現したおやじパワー(いや、もしかすると童心パワーかもしれない)、そして、善悪の多面性にかんする鋭い洞察。ほのぼのとしたお母上の存在も大きかったかもしれませんね。
いやあ、朝からいいものを見ました。