総天然色なり『大人のウルトラセブン大図鑑』


ウルトラセブン好きなぼくとしてはこういうムックはついついポチッてしまいます。その名も『大人のウルトラセブン大図鑑』。


誕生から50年近くになるというのに今だに根強い人気があり、そして、ウルトラシリーズで最も濃いファン層を誇ると言われる(注:筆者私見)セブンの新刊となれば購入しないという選択肢はありません。


これまでの「セブン本」で最強最濃と思われる『ウルトラセブン研究読本』と比較するのは少々かわいそうだけど、この「大人のセブン」もウルトラセブンの魅力を時代背景とともに幅広くカバーし、満足度が高い作りとなっています。子供の頃の学校教材のイメージで言うと、「研究読本」が濃密副読本だとすると「大人の」は見やすい資料集といったところ。


「大人の」が「研究読本」より優れている点は、

  1. セブン世代の目にやさしいフォントサイズ
  2. 全ページ総天然色の美しさ
  3. 読みやすいサイズ


あたりでしょうか。コンテンツについてはやはり「研究読本」の熱量にはかなわいかな、という感は否めませんが、「大人の」も十分楽しめる本に仕上がっています。この熱量の違いはおそらく、作り手の年齢層ではないかと勝手に想像しています。「研究読本」巻末に制作関係者の生年月日が記載されているのですが大半が1950〜1960年代の方々。一方の「大人の」は、マガジンハウスのムックってことから邪推すると比較的年齢層が若めのメンバー比率が大きいのではないかと思われます。同時代で興奮した記憶があるかないかで指先の力の入り用が自然と変わってくるのかなあ、と。


両者のサイズの違いは以下のような具合。「研究読本」はひと回り小さいく縦横比が微妙で手への収まりがちょっと悪く、また、フォントサイズの小ささが老眼購入の後押しをしてくれます。


厚さの違いが熱量の差?


こちらは白黒ページが多い「研究読本」。硬派です。


「大人の」は全ページがカラー。この「昭和なカラー」の発色に前のめりになってしまいます。(ギエロン星獣を見るたび涙が…)


こんな「時代背景」も載ってます。(ちょっとこわい)


てことでファンは購入必須です。たったの1,000円でバック・トゥ・昭和40年代。


大人のウルトラセブン大図鑑 (マガジンハウスムック)

大人のウルトラセブン大図鑑 (マガジンハウスムック)