バッシングの優先度を上げるだなんて


ふらっと立ち寄った吉野家で、従業員向け行動規範のような張り紙が目に留まりました。「いつも客席に "目配り" を」とか「一歩先の予測とムダのない動きが仕事を楽にします」とか、きわめてまっとうなことが書かれていて感心して読んでいたのですが、その中におやっと思う一行がありました。


『優先順位は "バッシング" から』


バッシング? 優先度を上げて客をこっぴどく叩きのめせって??


そんなはずはないだろうとその場でスマホ使ってググってみると、ここでいうバッシングとは非難すること(=bashing)ではなく、客が食べ終えた食器を片づけること(=bassing。"ウェイター・ウェイトレスの助手をする" が語源らしいが…)だと判明。


業界人ではないのでいつごろからこの言葉が使われはじめたのかはわかりませんが、nanapiさん(『飲食業界でよく使われる用語10選』)によれば、「バッシング」とか「チュウバシ」(中間バッシングの略。食事の間で、空いた皿などを下げること)などは業界用語として定着しているっぽい。でも、あまり耳にしないけどなあ。それこそ吉野家とか松屋とかオープンキッチン(?)な店舗に行けば耳にしてもおかしないと思うんだけど、聞いた記憶がない。ぼくが学生時代にバイトしていた小洒落たレストランバーでも使ってなかったし。(もう20年以上前の話だけど…)


しばらくの間、飲食店での店員同士の会話に耳を傾けてみることにします。