次世代を買うか


とりわけテクノロジー系の企業の広告で目につくのが「次世代の〜」という枕詞。これなんか変ですよね。


「次世代の」と言うってことは、今は必要ないってことを自分で宣言しているようなもの。自分たちの将来性をアピールするために本来の意味としての次世代を語ってるのならいいのですが、どちらかというと「業界最先端!」と言いたいところがついつい前のめりになっちゃって「次世代」にしちゃったケースが少なくないように思います。振り返ってみると、ぼくも若いみぎりは最先端カッコイイ、と「次世代病」を患っていました。


もっとも、「業界最先端」ならいいかというと必ずしもそうではなくて、特に企業向けに商売をしているような場合、お客様は最先端などという危なっかしいものは買ってくれません*1。最先端の技術を持ち合わせているということと提供するサービスそのものが最先端であるということは微妙に意味が違うので、メッセージ作り・モノ作りは注意が必要ですね、というお話です。

*1:もちろん、新しいものに積極的に取り組み企業もありますが、それが主流ではないという意味。あくまで商売として見たときの話です。また、業界によっては最先端であることに価値がある場合もあります