iPad出ましたね。3G対応のモデルもラインアップされていますが、乱暴に言えば書籍などのメディアインターフェースを強化した「でかいiPod touch」といったところでしょうか。
事前のうわさ話が異様に盛り上がっていたためか実物を目にしたときにさほどサプライズを感じなかったというのが正直なところですが、それはAppleがやってきたことが革新的であったことの証明であると同時に、彼らへの期待が非常に大きかったからでしょう。実際、iPadを見てびっくりしていない自分を冷静に見つめ直してみると、それはiPhoneがすでにこの世に存在していたからなんだということに気付きました。
さきほどiPod touchという表現を使ってしまいましたが、これは表面的なこと。実際iPadはiPodともiPhoneともその意義と用途は異なり、次世代の(=本来の)パーソナルコンピュータ的*1、あるいは無茶を承知でいえばアラン・ケイ提唱の「ダイナブック」を最初に形にしたデバイスとしてとらえるべきと思っています。そして、この製品が499ドル(WiFi/16GBモデル)という値付けを与えられたことは驚くべきことでしょう。なお第一印象では、3Gで外へ持ち出すのも結構だけどまずは居間や室内で使うほうが自分のライフスタイルに自然に溶け込めそうだな、と感じました。ここは人によってまったく違った印象を持つところですね*2。
昨晩はゆっくり休んで夜が明けてからTwitterや各種速報をチェックすればいいかぐらいに考えていたのですが、どういうわけか発表ステージが始まったのとほぼ同時刻の午前3時過ぎに飛び起きてしまい、そのままライブでこの発表を追うことになるというなんとも不思議な体験をしたUS時間2010年1月27日でした。