スポーツはいい! (WBC観戦を通じて)


当然仕事中だったので WBC 優勝の瞬間を選手たち日本チームを応援していたひとたちと生で共有することはできませんでしたが、にわかに言い様のないどよめきとも抑え目な歓喜のとも言えるものがオフィス内に充満し、日本が勝ったことを直感しました。こっそりワンセグしてる社員たちが一斉に放出した無言の「よし!」が共鳴したことが原因と思われますw


勝負を決する一打を放ったのは、チームリーダーながら今大会いいところがなかったイチローだったものだから、惜しい攻撃が続いてたとはいえ応援していたひとたちには結果的に満足の行く決勝戦だったと思います。


で。勝ったからそんなことが言えるんだ、と敗者からの罵声が聞こえてきそうですが、いいでしょう、勝った者だからこそ言えることを言わせていただきます。それが義務とさえ思う。


「スポーツは、いい。だから、みんな、仲良くしよう」


各国の代表選手は普段はそれぞれの所属するチームの帽子をかぶり国境とは違う枠の中でお互いに戦っているわけですが、戦いの場が変われば今度は国境の単位で一致団結して勝利へ向けて突っ走る、そしてその戦いが終わればまた、それぞれのチームへ戻って切磋琢磨していく...


参加者が傷つけあうことなく、ある厳格なルールのもとで真剣勝負をする、それがスポーツです。オリンピックやサッカーのワールドカップ、そして野球のWBC、などなど、「国対抗」のスポーツの戦いの場は数々ありますが、真剣勝負の後はみなお互いの健闘をたたえ、そして、国境のないレギュラーモードへ戻る。この、「国⇔所属リーグ(チーム)」の行ったり来たりを見ていると、「戦う」っていったい何なんだろう、各々の人間にとっての「敵」って誰なんだろう、と考えてしまいます。


スポーツとしてあるときはフェアな場で「戦い」、そしてその枠組みの中ではお互い「敵」であることは事実だけれど、でもそれはお互いが人間として敵であるとか、何らかの憎しみの対象であるとか、はたまたよくわからないけどこいつは嫌いとか、そういうこととはまったく違っていて、スポーツの真剣勝負を通して私たちが感じる感動ってすばらしいなあ、と思うのです。