会社として誠意あるフォローアップを


IBMの知人から「次の会社が決まりました!」という知らせがメールで届きました。


彼は昨秋話題(?)となった日本IBMの人員削減プログラムに乗って同社退職を選んだ方で、数週間前にランチを食べながら就職活動などについて話をしていたのですが、とてもうれしい知らせです。しかも次の会社は某有名ソフトウェアベンダー。ランチのときも「みなさんが想像するよりずっと多くの就職口がありますよ」と笑顔でおっしゃっていたのが印象的でした。


一部報じられていましたが、今回の人員削減活動の一環として日本IBMは退職者に対して様々な支援をしているようです。その内容をここで明らかにしていいものかわからないので具体的に言及はしませんが、「多めの退職金を渡してハイさようなら」という態度ではなく、退職を勧める側としての誠意あるフォローアップ*1をしています。私は日本IBM在職時代、同社のダークサイドをたくさん見てきましたが、アザーサイドとしてこういう態度はさすが一流企業と唸らせるものがあります。上述の知人の笑顔も、そのような環境がそうさせたのだと思います。


日本企業でさえ大手が軒並み大量の人員削減を発表するこのご時世、一旦は雇用した社員を事実上の会社都合で辞めさせるのですから会社側にはしっかりとしたフォローアップを強く願うばかりです。特に外資系企業!ここは日本です。良し悪しはともかく人材流動性が低い社会であるというのが現実なのですから、そこんとこよーく考えてくださいね。

*1:再就職を直接斡旋するという意味ではありません