ハンコ廃止とか紙削減とか

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河野太郎大臣の「ハンコ削減」発言に端を発して世の中から無駄なハンコを無くそうという動きが次々と起こっています。いうまでもありませんがここでいうハンコ削減は文化としてのハンコを無くそうということではなくて「とにかくハンコ押しとけ」という日本の謎慣習を見直して役所や企業における業務効率化を狙ったものでありまして、大いに賛成するところであります。

 

ぼくが社会人駆け出しのころ(1990年代初頭)は「オフィスオートメーション」とかなんとか言いながら、ペーパーレスだオフィスや業務のIT化だといろんなことがテクノロジーやネット文脈のもと語られていましたが、時間がかかるんですよね、人々の日々の暮らし、もとい、仕事に古来より根差している慣習を変えていくのって。こういうことこそ、政府主導で多少の無理をしてでも押し進めないと、ハンコ削減も実現できません。期待しております、大臣。

 

ペーパーレスと言えば、ぼくが今の会社(日本マイクロソフト)に来て最初に驚いたのが、徹底的にみなさん紙を使わないこと。それまでのぼくは、ミーティングや上司同僚との会話のときは常にリングメモを持ち歩いていてひたすらメモを取っていた(じゃないと忘れちゃうから)んですが、この会社の人はミーティングにはPCしか持ってこない。必要なことはカチャカチャカチャっとPCにメモを取るのです。PC、というか正確には、今の会社でいうと多くの社員はOneNoteっていうツールに対してひたすらメモを取っているのですが、こうしておくと、あとから簡単に検索できるし他のメンバーと共有するのも簡単なのです。デジタル化って、アナログをデジタルにすることではなくて、今流のコトバでいえばデジタルトランスフォーメーションなわけでして、パラダイムシフトであり、旧来の仕事のやり方を変え新しい価値を生み出し生産性を上げていくことなんですね。リングメモをOneNoteにするということは、表面的にはメモの書き先を変えただけなんだけど、その結果としてもたらされるものは非常に大きいわけです。

 

ということで何が言いたかったのかわからなくなってきましたが、テクノロジーは生活を豊かにする、これ間違いなし、ってことですね。IT、活用しましょう、デジタルに没入していきましょう。