秋の最初の楽しみ「毎日王冠」

saitokoichi2008-10-13



毎日王冠というレースは非常に面白いレースである。


競馬界でもっとも賞金の高いレースを「G1」と分類しますが、そこからひとつ格下とされるG2という位を与えられた同レースには、毎年大変興味深いメンバーとレースを見ることができます。どういう点が面白いかというと、

  • 秋のG1戦線へ向けて実力馬が多数出走してくる … このレースを大目標にしてくる馬もいないことはないですが、出走馬の多くはこの後に続く秋のG1戦への準備レースという位置づけで登場してくる実力馬です。準備レースとして本番までちょうどよいレース間隔で臨めることや、次で述べる絶妙な距離設定がその背景にあります。
  • 1800mという距離設定が絶妙 … 1800mというのは競走馬にとって「短めの中距離」という感覚です。短距離馬というのは1200m、あるいは1600mに強い馬を指し、一方中距離馬は2000m程度を主戦場とします。それらの中間となる1800mという距離が、短距離馬にもスピードで押し切れるチャンスがあるし、中距離馬も適正が生きる距離です。そのため、後のG1戦線でも1600mの「マイルチャンピオンシップ」を目指す馬、2000mの「天皇賞」を目指す馬の双方が出走してくることにより、たいへんバラエティーに富んだ出走馬構成となるのです。
  • 勝負は「格」がものを言うことが多いが … 上述のように実力馬と誰もが認める馬が多く出てくる中で、その年の夏の期間を通して実力馬の仲間入りを目指す馬たちも出走してきます。過去の同レース結果を振り返ると、毎日王冠はおおむね馬の「格」がものを言うレース (つまり実力馬が勝つ) という傾向があるのですが、何年かに一度はそういう結果にならない年があり、見るもの・予想するものとしては、ドキドキするレースのひとつとなっています。


今年の毎日王冠、現地(東京競馬場)へ行ってきたんですけど、思ったより混雑してましたね。競馬ファンには景気の成り行きなど関係ないのでしょうか、それとも、実力牝馬ウオッカ出走が観客を呼んだのでしょうか。しかし結果は、、、ウオッカが負けるとはねぇ。会心三連単をアタマ差で取り損ねました。