左トラックボールのすすめ

saitokoichi2007-06-22



私が会社で使っている ThinkPad X41 には、トラックボール左側に接続されています。(以前のエントリー参照) 右利きの私が左側にセットしたのには深い意味があったわけではなく、単にそうしてみたかっただけなのですが、日を重ねるごとに実は理にかなったセッティングだったのだな、と思うようになりました。


パソコンのキーボードを見渡すと (私の場合は ThinkPad)、当然ながらそこに並んでいるキーは左右対称ではありません。キーボードの左端にあるのは漢字変換モードのトグルとなる「半角/全角」キーやタブ、Caps Lock、シフトなど、主に文字入力のさいに押すことが多いキーばかりです。一方右端に並んでいるのは、Home/End、Page Up/Down、矢印キーなど、どちらかというと画面遷移に関連するものがほとんどです。(もちろん、一番でかい Enter キーは文字入力で多用しますが) 私たちがキーボードやトラックボール (マウス) で操作する目的を文字入力とそれ以外、という具合に分類すると、この「左トラックボール」セッティングは以下のような使い分けが可能になります。


1. 文字入力
両手をキーボードにべったりつけて打ちまくります。ポインターを動かしたいときだけトラックボール (マウス) に手をやります。


2. 文字入力以外
Web ブラウジングを例にとると、左手はトラックボールにおいてポインタの移動、右手は Page Up/Down などの画面遷移関連のキー操作をします。つまり、左手と右手を両方使いながら効率の良い Web ブラウジングができるわけです。私の使っているトラックボールもそうですが、多機能マウスになると片手でこれらの操作をある程度カバーできるので、わざわざ両手使わなくても、、、と思われるかもしれません。しかし、うまく言えないのですが、片手だけで操作するよりも両手で連携した操作をしたほうが "気持ちがいい" のです。ちなみに私のトラックボールに備わっている拡張ボタンには「ウィンドウを閉じる」機能を割り当てているのですが、このキーがあることもとても "気持ちがいい"。


文字入力とそれ以外の操作というのはモードチェンジしているようなもので、基本的に私たちは常にどちらか片方をやっています。(ワープロ打ったりプレゼン資料作ったりしているときは、このモードチェンジが頻発してわずらわしく感じることが多いですが) 文字入力時はキーボード上で指が踊る、Web見てるときは左右の手がちょっとはなれたところで固定されてコラボレーションしている、そんな状態。この、後者がとても気持ちいいのです。注意点は、これをやるならマウスじゃだめで、やはりトラックボールだということです。両手操作の気持ちよさは、左右の手の位置が固定されていないと感じることができないと思うからです。


トラックボール、最高です。


余談 → 上の写真は ThinkPad の矢印キー付近ですが、ここにブラウザの「戻る」「進む」に相当するボタンがあったことについ最近まで気付いていませんでした。ThinkPad を使い始めてからかれこれ十年以上になりますが、いつごろから備わっていたんでしょうね。もっとも、気付いたからといってこのボタンを使うことはまずありませんが。(「戻る」をしたいときは Back space キーを使ってしまいます)