インフォテリア、マザーズ上場おめでとうの会


今日は、今週金曜に東証マザーズ上場を控えたインフォテリアの平野社長*1と「上場おめでとうの会」を丸の内で開催。かつてロータスで同じ時を過ごした元社長安田さん以下、現SAPメンバーやソフトバンクBBなメンツが集まり昔話と未来の話で盛り上がりました。


最近、平野さんのブログの更新が滞っていたので「忙しいんだな」と思っていたのですが、実際は、もちろん忙しいこともあるのだけれど、それとは別に、上場を控えた会社の社長がブログで「うっかり発言」をするわけにはいかないという、とある方面からの静止が入ってのことだとか。上場後も当分はセンシティブな期間が続くので、平野さんブログの更新は引き続き「どうしても必要なとき」*2に限定されるかも。


そんな平野さんが強調していたのが「これからは自律分散協調の時代」。Web 2.0 + コラボレーション、ってとこでしょうか。(ちと軽すぎ?) インフォテリアの真髄は「世の IT 環境をつなぎまくる」ですが、彼によると、最新の IT インフラをつなぐだけではなく、過去と現在未来をつなぐところに顧客のニーズはあるしインフォテリアの価値もそこにある、とのこと。従来のヨコ方向の連結に加えて新たに時間軸を加えた視点を持つことによって、「つながる」世界は今後しばらくは需要が減少することはないだろう、なぜなら IT 資産は簡単に切った捨てたをするわけにはいかないから、というのが平野さんの持論。なるほど、そうかも。「つなげる」世界は、ネットワーク & サービスな時代に必要不可欠な要素です。


遅かれ早かれ SaaS の時代が来る、という話も出ましたが、私としては、CRM などのような独立した業務範囲ならいざ知らず、いわゆる基幹系業務を SaaS で組み上げる価値はどこまであるんだろう、と常に自問自答しています。SaaS の価値は、「使った分 = コスト」であり「必要になったら追加するし、いらなくなったら切る」ことができるシステムである、ことだと思っているのですが、ERP が実現する世界が SaaS になる意味ってどこまであるんだろう、なんて思ったりします。SOA はありですよ、柔軟性・拡張性の面で。でも、Software as a Service が基幹業務に向くかどうかは、あと数年の間に市場がその答えを出すのだと思います。

*1:ITメディア オルタナティブブログ http://blogs.itmedia.co.jp/pina/, 笑門来福 http://hirano.com/blog/

*2:みどりの日」はどうにもこうにも黙っていられないということで投稿したようです。さすがに彼的には緑を外すわけにはいかないのでしょう(笑)