バンダイ「Human Player」で遊ぶ 〜 性格診断とネットワーク

saitokoichi2007-05-25



バンダイの新しいオモチャ、「Human Player」を買いました。たまごっちを四角くしたような、性格診断の要素が盛り込まれた携帯型オモチャです。

できることは、

  • 50の質問に答えていくことによりどんなタイプの人間か診断できる … 90%以上の的中率を誇る理論を採用、と豪語している*1。日々のバイオリズムもわかる。
  • 他人の情報(診断済み性格と生年月日などの個人の情報)を取り込んだり、その逆ができる … 現在はキャンペーンということで、にしおかすみこの情報を取り込むことができる。(なんじゃそのキャンペーンは...)
  • 「PLAY」ボタンを押すことによって、Human Player に登録されている個々人がその時点で何をしているかがわかる … 例:「ネットであやしいサイトを見ています」、「お風呂に入っています」、「残業しています」などなど、自分だけでなく登録されている他人の行動も覗ける。もちろん実際に何をしているかがわかるはずもありませんから、(性格診断に基づいて) 勝手に想像して表示してるだけです(笑)
  • 「どっきり」「どっち」というふたつのゲームが入っている … ゲームと言っても、前者はある想定したシチュエーションで各人がどういう反応を示すかを勝手に表示するというもの。また「どっち」は、"どっちが本当にやさしいか" といった人の比較を勝ち負け(笑)で表示するもの。どちらのゲームももちろん、同機で下された性格診断に基づいています。


私は性格判断とか血液型とか星占いとか、とにかく「お前はこうだ」と決め付けたり型にはめて分類する行為もそれをされるのも大嫌いなのでこういうオモチャに反応することはまずないのですが、通信で遊べるという点がもしかすると楽しいかもしれないと思ったのと、にしおかすみこの誘惑に負けて(まじです)即買いしてしまいました。


で、1日使ってみたのですが、うーん、期待ほどではないですね。なぜかと言うと、以下のような点が今一歩だと思うからです。見方を変えると、これらを改善していけば化けるかもしれません。


コンテンツ面
(い) 自分が成長していくような要素が欲しい。今のままだと、購入して最初に取り組む「50問の設問に答えていく」行為がもっとも興奮するプロセスで、それ以降は個々人の成長という要素がないのですぐ飽きてしまう。→ 成長させてくれ!(たとえば、なにか試練を与えてそれを克服していくことによって性格が変化するとか)

(ろ) 登録が16人までしかできない。この手の「人と人のつながりもの」は、ネットワーク効果を取り込んでいかないと広がりがなくてダメ。こういうオモチャを買うような客が16人で満足できるとは思えない。→ せめて 200人くらい登録させてくれ!


ハード面
(は) レトロと言えば聞こえは良いが、たまごっち継承型の粗い白黒ドット表示はもはや新鮮味はなく、見ていて疲れる。→ もっとドットを細かくしてきれいに!

(に) 本体カラーが4色しかなく、今っぽくない。かつ、中途半端に小さくない。→ もっとカラーを!もっと小さく! それこそ、携帯ストラップにぶら下げられるくらい小さくしたらどおかしら?

(ほ) 全体的に、つくりが安っぽい。たまごっちは子どもが主ユーザーなので問題にならないのかもしれないが、このオモチャは大人向け (オフィシャルサイトによると、対象年齢は15歳からとなっている) なのだから、昔のお菓子のオマケみたいな質感はマイナス。→ もっと仕上げにこだわれ!


総評:
性格診断っていう要素は、ネタにはいいと思います。(私は嫌いだが(笑)) 友達と会ったとき、飲み会の席などでの小道具としては重宝するでしょう。でも、楽しいのはそのときがピークなのです。ここを工夫していけば、もう少し面白いものになると思います。ハードとしては、いっそ携帯のアプリにしちゃったらどうだろうかと考えたりもしましたが、そのパターンの場合これ単体じゃぁバンダイさんは儲からないでしょうから、もしやるにしてもこいつを足がかりに (こいつ自身は無料にして)、他のサービスへとつなげていくっていう世界 --それって、変則ミクシィ/SNS みたいなものか?-- の一要素として組み立てるっていうならアリかなあ。ちょっと話広げすぎですかね。


なおこのオモチャのおかげで、私はにしおかすみこと同じ誕生日であることが判明。妙にうれしかったりする。もちろん歳は違うのだが、たったの8歳違いとは。。。もっと若いと思っていたんだけど。

*1:その割には、取説のいたるところに「100%あたるわけじゃないよ」と書いてあってちょっと弱気(笑)