故障したiPhoneをスマートに交換してみた件


年末寒くなり始めた頃からでしょうか、ぼくのiPhone 6sが突然落ちる(勝手シャットダウンする)という現象が起きていました。そここら再起動を試みると、バッテリー切れを意味する表示がされ電源につながないと起動できない状態になります。


おかしいなバッテリーはまだあったはずだぞと思いつつも電源を差して起動してみると残量表示にはやはり余裕のある数字が。。。変だ。購入から半年も経っていないしさほどヘビーに使ってるわけでもないのでバッテリーがヘタっている可能性も考えにくいし、さて、どうしたんだろう。


で、この現象が起きるコンディションに何か共通点がないか思い起こしてみると、「寒い時」が必要条件であることに気付きました。寒い朝上着の外ポケットにiPhoneを入れたまま最寄り駅まで歩き、駅のホームで電車を待つその時に、外気で氷のように冷たくなった愛機を取り出し使い始めます。すると、パシャッと落ちるのです。


そのような状況からソフトウェア的な障害ではなさそうだと判断し、こりゃジーニアスバー持ち込みかなあ、さて予約でも入れるべかな、とAppleのホームページへアクセスすると、普段はサポートのページなんて覗くことはまずないので見るもの全てが物珍しく、せっかくなのでオンラインで問題を報告しつつオペレーターさんと電話でお話ししてみることにしました。


サポートサイトに言われるがままにiPhoneの診断データをAppleへ送ったあとに電話を試みたところ、ほとんど待ち時間なく担当者とつながりました。症状を説明し特に寒い時に発生するようだと告げると、あっさり「新品と交換、でもよろしいですか?」とのご提案。現物を調べるのでショップへ持ち込んでくださいと言われることを覚悟していたので、少々拍子抜け。しかも、交換の手続きを聞いてみると、ヤマト運輸の宅急便で新品を届けるから故障機は配達員へ渡してくださいとのこと。ずいぶんとスマートだ。


この手配の準備のためにiPhoneを探すをオフにしたりオンラインでクレジットカードの手続きが必要だっりと若干面倒なことはありましたが、すべて電話で説明を受けながら進められたのですんなりと完了。


数日後。ヤマト運輸のお兄さんとiPhoneを交換する時は玄関先でNano SIMを差し替えるという不思議な儀式を経験し、その後、バッアップデータを復元して、はい元どおり。。。のはずだったのですが、なかなかスムーズにとはいきませんでした。


お兄さんが持ってきてくれたのはiPhone本体のみでした。玄関先で荷箱から本体だけ取り出して、ぼくの故障機と交換。受け取り伝票だけ手渡されてお兄さんはそのまま帰って行きました。さてここからがひと苦労。


(1) iOSが古くて復元できない

交換した新品をPCのiTunesにつなげて復元しようとしたのですが、OSを最新にしてからじゃないと復元できないよ、と叱られてしまいました。交換機にセットされていたのはiOS 9.0。バックアップしてある環境が9.2.1だったからなのでしょうか、先へ進ませてくれません。しかし、交換機のOSはみなモデルの最古バージョンのままなんですかね?


(2) WiFiがないと最新OSをダウンロードできない
WiFi接続設定も含めて元どおりにしてくれるのが「復元」という手続きのはずなんですが、その復元をするためには先にOSをアップグレードしなくてはならず、さらにそのためにはWiFi設定が必要、という残念なループをひと回りです。はいはい、やりますよ、自力で復旧すればいいのですね。


(3) 最新OSのダウンロードでエラー
これが一番困りました。iOS 9.2.1のダウンロードを始めたのですが、しばらく待たされた後に「ダウンロードはエラーで失敗」と言われて終了してしまいます。何度か試みましたが状況は変わらず、スクリーンには原因や対処について何ら書かれていないためにっちもさっちもいきません。あれこれ思いをめぐらしていると、バッテリー残量が十分でないとOSアップグレードができないという話を以前聞いたことを思い出し、充電しながら再チャレンジしたところ無事にアップグレードできました。しかしこれ、失敗の原因・解決法はエラーメッセージとともにガイドしてほしいよなあ。


ということで、ハードウェアの交換そのものはスマートだったのですがソフトウェア環境の移行は一筋縄ではいかなかったよ、というお話。スマホは難しいなあ。