4年後の地デジがどうなっているかなんてわからない


VHS テープによる番組録画管理が煩雑さを極め、ここにきてようやく HDD/DVD レコーダー (VARDIA RD-W300/東芝製) を購入しました。従来使っていた単機能の VHS ビデオデッキと比較すると、その機能や利用者が理解すべき事項が圧倒的に多く、加えて操作体系が複雑なため、しばらくの間は取扱説明書 (導入編、接続・設定編、操作編、応用編と4冊構成!) を横に置いての利用になりそうです。取説熟読派の私でさえ、家電でこんなことは初めてです。もっと簡単にできないのかなあ。(それとも、メーカーの問題かしら?)


さて本題であるデジタル放送について。我が家はテレビがまだ古い*1こともあり、デジタル放送への対応はこのテレビがお役御免になるまでにできればいいか、くらいに考えていたのですが、結果的にデジタル放送対応チューナーつきレコーダーを買ったので、見られるかどうかだけはチェックしてみようと思い至りました。いま "結果的に" と書いたのは、左記のテレビ受像機の問題だけでなく、後述する放送・通信融合への期待から、購入直前まで地デジ対応のレコーダーを検討していたことが背景にあります。最終的にデジタル対応機種にしたのは、価格面での優位性が思ったよりはなかったことと、品薄だったことが大きな理由です。


私の家は、共同アンテナから電波をもらっています。ちょっとした坂の中腹にある私の家を含む周辺の住宅にとって、坂を上りきったところに建つ市営の体育館がテレビ電波受信の妨げになるという判断と合意が建築当時 (30年ほど前) 市と住民との間であったようで、周辺住宅は自前でテレビアンテナを立てず、体育館屋上に設置したアンテナで拾った電波の分配を受ける形で地上波テレビ番組を見ています。私たちが地上波デジタル放送を見るためには、体育館のアンテナ自身も含めて自宅まで引き込まれくる配線全体がこの新しい放送形式へ対応している必要がありますが、買ってきたレコーダーに現在のアンテナ線を接続してみたところ、予想通り地デジは受信できず。


ということでアンテナ側の対応を確認すべく体育館へ問い合わせたのですが、担当でないと言われ、その後何度も "たらい回し" に会い、最終的にたどり着いた市の担当部署が「教育委員会体育科」。共同アンテナの責任部署が教育委員会とは驚きましたが、そこの「体育科」が担当していると聞くと、役所って本当にわかりやすいと言うか、面白いというか。。。(笑)


教育委員会担当者との話では、市側としては「地デジ対応はまだ検討もしていない」とのこと。アナログ波がだめだったからと言って地デジも NG なのかどうかは正直わかりませんが、その検討・検証も含めてまったくの白紙ということらしいです。テレビ局や電気屋さんはアナログ放送終了時期を声高に訴えているものの、消費者側の認識だけでなく、自治体の対応もまだまだこれから*2というところなのでしょう。まあ、アナログ放送終了予定の2011年までにはまだ4年もあるし、人々の生活に急激な変化をもたらしているインターネットと、旧来の枠組みはそのままに放送データをデジタル化しただけの地デジ放送との間には、この4年間で今とは違った「関係」が生まれてくることに個人的には期待しているので、地デジ受信についてはギリギリまで市側の対応を気長に待ちたいと思います。

*1:98年製のソニートリニトロン

*2:教育委員会担当者によれば、2011年というタイムリミットも知っているし、技術的な検証も含めて検討すべきであるという認識はあり、早々に行動へ移したいとの考えを持っているようでした