テレビのリモコンがカオス

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13年間がんばってくれた自宅のテレビが挙動不審になりまして、新しいテレビを購入しました。新規購入したのはソニーのテレビなのですが、およそソニーの作品とは思えない醜悪でカオスなデザインのリモコンを手にして時代の移ろいを感じました。

 

リモコンの一番上にある電源ボタンのすぐ下には、各種ネット動画配信サービスのボタンが並んでおりまして、これが白をバックにして各サービスのロゴをプリントした固定ボタンとなっており、ルックス的に非常によろしくない。各サービスのロゴを載せることを決めた時点で白背景は仕方なかったのかもしれませんが、それなりの面積を占めるボタンに並ぶ統一感のないロゴを見ていると気持ちが萎えます。ネットフリックスやアマゾンのプライム・ビデオなどを1発で呼び出せるという意味では使い勝手が良いと言えなくもないですが(おかげさまでアマゾンのFire Stickから卒業できました!)、「機能の数だけボタンが増える」日本家電のデザインのよろしくない慣例についにソニーも染まってしまったか、という残念な思いを禁じ得ません。

 

時代の移ろいを感じたのは、リモコン中央下あたりに唐突に存在する「テレビ」ボタンです。

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ぼくが買ったのは「テレビ」のはずなのですが、テレビ放送を見るためには「テレビ」ボタンを押す必要があるのです。新たな仲間としてリビングに居場所を確保した55インチのテレビは、テレビ放送を見るためのものではなく、様々なソースから流れてくる映像を映し出す「モニター」となりました。そのせいもあって、リモコンがカオスになってしまったようです。

 

ソニーさんにはリモコンのデザインをもうちょっとがんばってほしかったところですが、消費者が求めるAVソースが多種多様になり、テレビがGoogleのクライアントとして使えるようになった今、私たちの生活は着実にデジタルワールドへ移り変わっているのですね。