マイクロソフトのOffice頼みはどこまで行くか


買収によって手に入れたCRMソフトウェア「Microsoft Dynamics CRM」の国内出荷が始まったようです。


  http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0609/07/news082.html


日本法人社長の思い入れとは裏腹に、同製品のウリとしてまずあげられたのは「Officeとの親和性」だと言います。


      え?


"Customer Relationship Management" としてアピールすべき点は何? ポイントソリューションなんだから、もっと自分自身のいいところをアピールしないといけないんじゃないかしら。


↓MSの発表プレゼンより(「Dynamics CRMアプリケーション設計思想」...らしい)

Microsoft Officeと同じ感覚で使いこなせる、扱いやすさ
・ユーザーの生産性を高めるビジネスフロントエンド指向
・様々なビジネスフローに対応できる開発プラットフォームエンジン


たしかにWordもExcelPowerPointも残念ながら業界標準だけれど、ビジネスアプリケーションを本気でやるなら、まず自分を磨くことが先なんじゃないの? それ以前に、Googleその他ネット軍団から攻勢をかけられている*1状況で、相も変わらずOffice頼みじゃ、あまりにもさびいしいのでは?*2


ただでさえ最近のMSは、巨大化のあまり製品間の一貫性を失いつつあるのに、彼らの常套句である「親和性が」「操作性が」とか表面的なこと言われても、そこに価値を見出す顧客がいるといまだに考えること自体、利用者側を見くびっていると思うのですが。

*1:彼らは戦いを仕掛けているというよりは、単に「欲しいものを作っている」という感覚だと思いますが

*2:Officeとの親和性を高めることが悪いだなんて言ってませんよ