ノーツの効能(1)

いまの会社ではロータス ノーツ(*1)が社内システムとして採用されていません。私は1995年8月から2001年9月までロータス株式会社(米Lotus Developmentの日本法人)(*2)で同製品のマーケティングに長年携わっていたこともあり、こいつのない生活は11年ぶり。

思い起こせばロータス時代、「この会社を去ることがあるならば、そのときは『ノーツの効能』論文を書き残していこう」なんて決めていたのですが、結局実行せずに今日まで来てしまいました。そして、いま。ノーツのない環境で仕事をすることの超不自由さを思い知らされているいま、これを実行に移そうと考えています。

ノーツは、インターネット(ここでは主にWebを指します)が一般に知られるより前、ハイパーカードが世に出たちょっとあとに最初のバージョンが生まれました。ノーツの話をするときにどうしてWebとハイパーカードを持ち出したのかというと、私は、ノーツの本質は「フォーム(ページ)」、「文書リンク(リンク)」、「ビュー(インデックス)」に集約されると思っているからです。ノーツは、もしかするといまのブログの基盤技術となりえたかもしれない(←明確に過去形ね)、なんて、無茶のようで、でもまったくありえない話でもない、そんな思想を持った製品だったんだと思います。

続きは、また。

(*1)日本IBMでは原則カナ表記はせず「Lotus Notes」としていますが、カナにはちょっとした思い入れもあるのでここではそうしています)
(*2)どうやら現在は、私のいた「ロータス株式会社」とは違う「ロータス株式会社」があるようですねえ。まったくの同名!