『和田家の男たち』腹八分目

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テレビ朝日で金曜夜に放映されていた『和田家の男たち』、毎週楽しく観ておりましたが、昨日最終回を迎えました。

新聞、テレビ、ネットというメディア三世代をそれぞれの仕事ととする男たち、親子三代の物語で、テンポがいい展開と配役の妙でとても楽しませていただきました。まだまだ血気盛んな元新聞社社長の大親父を段田安則、妻の謎の死を追いかけつつテレビの報道番組の切れ者ディレクターである父親を演じたのは佐々木蔵之介、そしてネットメディアに身を置きつつ一見自由気ままな生活を送りながら同居する親子三代の「食事係」もこなす息子役に相葉雅紀。この三人の会話のキャッチボールが軽快で、それぞれの個性もしっかり描かれていて、絶妙な背景曲、そしてエンディング曲がたけうちまりや+杏里とくれば、昭和世代にはたまらない構成でありました。

 

物語はそんな親子三代をめぐる日常的な風景を特に軽く時には重く切り取っていき、見るものを飽きさせない新たな登場人物やちょっとした謎解き要素もちりばめられており、最後は(おそらく)ハッピーエンド、で締めくくられていました。

 

男だけの親子三世代の同居という設定からして奇妙ではあるのですが、相葉くんによる調理シーンを丁寧に描きつつその後食事を三人でいっしょにいただく場面が毎回コミカルで、いや、何がコミカルって、新聞、テレビ、ネットという新旧のメディアを投影した親子三代が様々な話題に対してそれぞれの立場でそれぞれのプライドや信念をぶつけ合っている様を軽快なトークとボケ、ツッコミを交えながら描いているところがとってもコミカルで楽しかったです。

 

たった8回の放送で終わってしまって、もっと見たかった気はするものの、「もうちょっと食べたい」というところで止める腹八分目のほうが体にはよいのだな、なんてことを思い出して、すがすがしい気持ちで最終回を観終わりました。

 

近い将来、続編を期待しちゃう、そんな楽しいドラマでした。